- 公開日 :
- 2011年11月10日 18時00分
- タグ :
- とある魔術の禁書目録
802 :「だから……だから……」:2011/07/30(土) 22:19:07 ID:KurE4rZc
それはほんの些細なことがきっかけだった。
いつもの私なら、気にも留めずにそのまま聞き流してしまうようなこと。
でもその日は、なぜか私の沸点が、妙に低かった。
アイツの部屋は蒸し暑いし、ここまで走ってきた私の制服は汗に濡れて、肌にピッタリくっついて気分が悪い。
私の不快指数は右肩上がりに高騰中。
だけど途中で買ってきた昼食の食材を冷蔵庫に片付けて、課題に取り組んでいるアイツの隣に座り込んだ時には、そんな気分は消え去った……はずなのに。
はず……だったのに……。
だからという訳ではないけれど……。
八つ当たりなんてしたつもりもないんだけど……。
気が付いた時には、私はアイツに、そのイライラを電撃のようにぶつけてしまってた。
「バカッ!もうたくさんよッ!!アンタのことなんか知らないッ!!!」
そう吐き捨てるや、アイツに向かって電撃を放つと、私はアイツの部屋から飛び出した。
いつのまにか降りだした、土砂降りの夕立の中へと。
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