- 公開日 :
- 2011年12月06日 12時00分
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/05(月) 23:04:51.59 ID:OOmjSCEA0
ある日、私が東雲研究所に帰ってくると、玄関先に郵便物があった。
書留郵便。やたらとかさばっている荷物だ。
「はかせ、ただいまー」
「あ、なのおかえりー」
「はかせ、はかせに荷物が届いてましたが。あ・・小岩井さんという人からです。はかせと…」
私が言い終わる前にはかせは引ったくるようにして荷物を手に取った。そして、ご機嫌に机の上に中身を出していく。
堅牢に装幀された分厚い本が1冊、そしてその脇には丁寧にまとめられた書類があった。
「はかせ、…それは、何ですか?」
はかせはすました顔で、はかせは勉強するのですとだけ答え、
椅子にちょこんと腰掛けて、机に身体を向けて本を読み始めた。