- 公開日 :
- 2011年12月08日 01時10分
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/03(土) 20:02:09.05 ID:d8bpQO9l0
ピュゥ…
ほむら「ささ………さぶっ!」ブルッ
冷たく曇った空の下、ほむらが一人震えていた。
ほむら「………ふぁ……あ………っくしゅ!」ズズッ
ほむら「うう……。は、はやく暖まりたいわね……」ブルブル
辺りは紅葉の盛りも過ぎた木に囲まれ、冷たい風が吹いている。
コートの中にしみこんでくる寒さに、このまま棒立ちで耐えているのは難しそうだ。
ほむら (……うん。はじめちゃいましょう)
土と石がむき出しの地面にしゃがみ込む。
ほむら「えっと……。最初は、細い枝で火を付けるのよね……」
隣に山と積まれた、先ほど自分で拾ってきた枯れ枝を品定めする。
ほむら (……この枝は良さそうね) ポキッ
大振りな枝も、手で折っては細く分かれた小枝だけを集めていく。
ほむら (あ、まず着火用の種を用意しないといけないのよね……)