- 公開日 :
- 2011年12月20日 18時05分
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/19(月) 18:02:00.41:0wEn9nLM0
――魔物のどうくつ――
壇上に上がったスライムはそう言うと、集まった魔物たちの顔を見回した。
目をそらす者もいれば、力強くうなずく者もいる。
ももんじゃ「でもよお、勝算はあるのか? 仮にここにいる奴がお前について行っても、相手があの魔王じゃ分が悪すぎるぜ」
この場で最古参の魔物、ももんじゃは訝しげに首を振った。
スライム「あるとも言えるし、ないとも言える。しかし、魔王に対する勢力は一つや二つではない。人間の勇者だって中々の強さだ」
魔物たちは悩む。現状維持か、それとも……。
――魔王の城――
魔王「うむ、いい酒じゃのう」
ドラゴン「魔王様。こちらの肉もお召し上がりになってください」
魔王「うむうむ。美味いのう、楽しいのう」
華美な衣服を着て、宝石をちりばめた椅子に座り、豪華な食事を楽しむ魔王。美女を侍らせ、酒を注がせる。
彼の贅沢は魔物と人間からの貢物によって賄われていた。
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