- 公開日 :
- 2011年12月26日 21時00分
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/25(日) 20:36:25.76 ID:9E78nvJO0
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「こんばんは、のどかちゃん」
ドアの覗き穴を確認するまでも無く、チェーンを外しおもむろに開け放つ。
飛び込んで来たのは懐かしい笑顔。
唯がここを訪れるのは、大学に入ってから初めてだ。
肩に掛けているのはショルダーバッグ。
左手にはビニール袋。
右手にはラッピングされた白い箱。
「いらっしゃい、唯」
ドアの隙間から夜風が入り込み、二人の間をわずかに冷やす。
玄関には、スニーカー、サンダル、ブーツ。
少々窮屈だけど一人暮らしならちょうどいい。
唯はそこに立ったまま辺りを見回し、私に目線を移して口を開く。
出てくる言葉は予想がついている。