- 公開日 :
- 2012年01月02日 18時00分
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- とある魔術の禁書目録
禁書SS「いちゃいちゃ年末年始!」1続き
104 :いちゃいちゃ年末年始!:2010/07/08(木) 22:02:05 ID:nWGQK7rA
「美琴ー、そろそろ行くぞー」
夫婦生活2日目は御坂家に顔を出すことになっている。
上条が起きたのが遅かったこととその後にいちゃついてた事もあり、時計の短針はまもなく真上を指そうとしていた。
上条は玄関で黒のコートと緑の上琴マフラーを装備し美琴待ち。美琴が言うには近所なのでそんなに急がなくてもいいみたいだが、遅くなればなるほど帰りがおそくなるぞと言ったら速攻で支度をし始めた。
「美琴たーん、まだー?」
「もうちょっとー」
「何やってんのー?」
「乾燥機ー」
「…なんで?」
美琴は支度を始めるや否や洋服を持って脱衣所に駆けて行った。そこで何やら洗濯機をかけているのだが、それが終わると今度は乾燥機にかけているらしい。
もうかれこれ20分くらい美琴&乾燥機待ちなのだが、しばらくすると終了のアラームがなり、それと同時に「きたっ!」という声と共に美琴が駆けて来た。
「当麻ー、お待たせー」
「何を乾燥機にかけてたんだ? そんなに急いで乾かさなくても―――」
「これ…」
「ん?」
美琴が持ってきたのは先程まで美琴が着ていた上条のワイシャツ。触ってみるととても温かく乾燥機にかけられていた事が分かる。
「これ…、着てって」
「え? だってこれ美琴のパジャマになるんだよな?」
「う、うん。だから…、着てって」
「…?」
上条は疑問に思いながらも、美琴が何やらモジモジしてるし着て欲しそうだったのでコートとセーターを脱ぎ捨てワイシャツを着込んだ。下着、ワイシャツ、セーター、コート、マフラー…暑い。ワイシャツが特に。
美琴の狙い。それは上条のワイシャツをパジャマにする事。しかし自分が一晩着たために上条の匂いが薄れてしまったので、洗濯しておニューのワイシャツを上条に着て貰わなければ。もう美琴は『上条のワイシャツ』という事だけではダメになっていた。
そして上条がワイシャツに袖を通すのを確認すると美琴は顔を真っ赤にした。一度覚えたワイシャツのあの心地よさをまた味わう事が出来ると思うだけでふにゃーとなりそうだ。
「…お前それで寒くないの?」
美琴は茶色のコートを着てはいるが、スカート姿。上条は…というか男なら多分一度は思う事だろうが、女の子は冬でスカートというのは寒くないのだろうか。慣れとか?
「寒いけど、家近いから」 続きを読む [IMAGE]