- 公開日 :
- 2014年05月17日 21時00分
1 : ◆VslBbv84R2 2014/05/01(木) 00:46:19.06 ID:r7ry1KnL0
八月ももう終わろうとしているというのに、強い日差しがじりじりと髪を焼くかのようだった。 右手から提げる、大好物のプリンが入ったビニール袋を、太陽からかばうため身体の陰に隠す。 帽子くらい被ってくるべきだった。 後悔しながら、宮永照はとぼとぼと歩を進める。 とぼとぼ、というのは心情が反映されたオノマトペでは決してない、と思う。 今歩いて