- 公開日 :
- 2014年07月21日 21時00分
1 : ◆ogbr65IgNI 2014/06/16(月) 17:24:23.42 ID:JRjiIxAJo
地下鉄の車内は満員であった。 車内の空調では夏の暑さと人混みからくる熱を和らげきれず、高校へ向かう彼はだらだらと汗を流している。 右手には鞄を提げ、左手は吊革に掴まっている為、ハンカチで顔を拭くのも一苦労であった。 おまけに、周りと密着しているせいで、手を顔の前に持って行くのも容易ではない。 彼は苛立っていた。 彼の傍には香水だ