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とある少女の悪巧み

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193 :ソーサ:2011/06/07(火) 00:16:31 ID:5KaYpHr6

ただ今の時刻は6時ちょうど。
とある学校の高校生である上条当麻はいつもの公園を歩いていた。
第三次世界大戦が終わりしばらくは学園都市に帰ってこれなかったがいろいろあって11月末に戻ってくることができた、のはよかったのだが………
2ヶ月近く学校に行っていなかっため出席日数が圧倒的に足りず毎日補習と膨大な課題との戦いの日々である。
本来なら進級など不可能だがイギリスのクーデターやロシアでの第三次世界大戦での活躍、
学校側がそれを考慮して補習をうけ膨大な量の課題をこなせば進級できるようにしてくれたといわけだ。

「はぁ……帰ってこれたのはいいけど毎日大変過ぎる…」

毎日の補習の疲れがたまっているのか上条の足取りは重い。
目元にもくまができているしここまで歩くだけでも体力がゼロになるくらいだ。
少しでも体力を回復しようとあの自販機でジュースを買うことにした。
ヤシの実サイダーのボタンを押し出てきたジュースを取り出す。
金ものまれずジュースも普通に出てきたことに少し安心したのだが

「あつっ!!」

出てきてのはなぜかいちごおでん、完璧な嫌がらせである。
それにあまりの熱さにおもわず缶を落としてしまった。
するといちごおでんの缶が転がった先は1つの人影があった。

「とと…はい、これあなたのですよね?」
「あ、すいませ…ん!?」

上条はおもわず眉をしかめる。
目の前にいるのは高校生くらいの少女。
それだけなら何も驚くことはないのだが問題はその外見。

「み…さか…?」

そう、その少女は御坂美琴にそっくりだった。
だが上条が昨日まで顔をあわせていた彼女とは明らかに違う。
常盤台の制服も着ていないし身長も胸も昨日までの美琴より大きい。
相手も名前を呼ばれたことに少し驚いたようだったがすぐに表情を変える。

「…ひょっとして…上条当麻?」

その少女はニヤリと笑い上条の名を呼んだ。
名前を呼ばれた上条はとっさに数歩下がる。

「お前……何者だ!!」

美琴ではないと完全に理解した上条は声を荒げ、今までの経験から自然と身構える。
そんな上条を前に少女は優しい笑みを浮かべる。

「…ミサカが誰かわからないの?」

そう言ってから少し間を空け

「お父さん♪」

まさかの衝撃発言だ。

「………………………………………………………………………は?」

上条は目の前の少女が何を言っているのか理解できなかった。
お父さん?一体何の話だろうか?
唖然としている上条を気にも留めず少女は続ける。

「だから~ミサカはあなたの子供だよ?もちろん養子とかじゃなくて血のつながったね。」

思考が追いつかない。
補習で疲れているとかではなく普通に意味がわからない。
上条は結婚などしていないし仮に子供がいたとしても自分と同じくらい大きいわけがない。
混乱してほうけている上条。
そこに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ちょっとアンタ!何ぼさっとしてんのよ!今日も課題たくさんあるんでしょ?」

その声に上条は我に返る。
近づいてきたのは御坂美琴、実は膨大な量の課題は美琴に手伝ってもらっており、いつもこの公園で待ち合わせしているのだ。
もちろん問題を解いてもらうのではなく教えてもらうだけだ。
相変わらず元気いいなぁと思ったが今はそんなことはどうでもいい。

「あ、いや、ちょっとな…なあ、コイツってお前のいとこかなんかか?」

上条は目の前の少女について美琴に尋ねた。
自分の子供であるわけがないし普通に美琴の親類だと考えたのだ。
それだと上条の名前を知っていることに疑問が生じるが美琴から聞いたと考えれば別におかしくない。
だが美琴から返ってきた言葉は

「…え!?誰!?この子!?私にそっくりじゃない!!」 続きを読む [IMAGE]