- 公開日 :
- 2012年04月08日 01時04分
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- とある魔術の禁書目録
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) :2012/02/17(金) 14:16:54.95 ID:BkOMt0fqo
* *
* +
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/17(金) 14:22:27.11 ID:qjJNusYGo
ちょっと期待しちまったじゃねーか
あれはもう完結してるけどな
6 :釣りスレ……だと…… [sage saga]:2012/02/17(金) 17:55:17.24 ID:5DXYjKzuo
11111号「……」
一方通行「……」
11111号「……え、何このスレ?またお前が何かやらかしたの?
とミサカは隣の怪人白モヤシをジト目で睨み付けます」ジロ
一方通行「何か不都合な事態が起きたらとりあえず俺のせいにするのやめろってのに……
つかこンなスレマジで知らねェぞ、立てた覚えが一切ねェ」
11111号「思わずスレタイ三度見くらいしてしまいましたしねぇ、とミサカは頭を抱えます」
一方通行「ひょっとして誰か代わりに続き書いてくれるンじゃね?とかちょっと期待しちまったンだがなァ」
11111号「ドキドキしながらスレを開いてみたらこの有様、
まさかこのスレの>>1も元になったスレの作者が釣られるとは思ってなかったでしょうよ、
とミサカは屈辱に身悶えながら歯軋りをします。悔しい……でも……」ビクンビクン
一方通行「つかもっと有名なスレくれェいくらでもあるだろうに、何でこンなスレを釣りに選ンだンだかなァ……
もォ一年くらい前に終わらせたスレじゃねェか、覚えてる人も少ねェだろ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/17(金) 17:55:44.00
ID:5DXYjKzuo
11111号「んで、どうしましょうか?とミサカは一方通行に尋ねます」
一方通行「あ?何がだよ」
11111号「いえ、このスレの処遇についてですが」
一方通行「はァ?普通に落としてもらえばいいンじゃねェのか?」
11111号「いやでも何かこう、釣られっぱなしって悔しくないですか?とミサカは舌打ちします」チッ
一方通行「悔しいっつーか何つーか……まァ色々思うところはあるけどよォ、
ンなモン釣られちまったモンはどうしようもねェだろ」
11111号「……例えばですよ、とミサカは人差し指を立てます」ピン
一方通行「あン?」
11111号「ここで『>>1さん代理スレ立てありがとう』とか言って普通に投下を始めてしまえば
釣られたという事実を誤魔化せるのではないでしょうか、とミサカは画期的な案を提示してみます」ドウヨ
一方通行「その発想はなかったわァ……」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/17(金) 17:56:14.72
ID:5DXYjKzuo
11111号「そもそもですね、こんな釣りスレが立ってしまったのには
part3の終盤が超グダグダでつまらなかった事も一因になっているのではないでしょうか、
とミサカは推測してみます」
一方通行「あァー……確かに終盤酷かったしなァ」
11111号「加えてここ最近は短編しか書いてませんし、『そろそろ長編書けよクソムシが』
みたいな無言の圧力がこういう形を取って噴出してしまったのではないでしょうか」
一方通行「でもネタねェよ?マジで空っぽだぜ?ダラダラしてたら一ヶ月一万円生活も先越されてたしよォ……
ぶっちゃけ長編書くとか無理だろ、どォしようもねェ」
11111号「と言いつつ作者はドMなのでこういうどうしようもない無茶振りは案外嫌いではありません、
とミサカはドン引きしながら作者の心情を代弁してみます」
一方通行「こンなモン書いてる時点で既に結構ノリノリなのは間違いねェからな」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/17(金) 17:56:41.40
ID:5DXYjKzuo
11111号「というわけで2,3日お待ちください、長編になるかはともかくとして
何か形にして投下しますんで、とミサカは声高に予告します」
一方通行「猶予2,3日!?流石に短くねェか!?」
11111号「大丈夫です、土日をフルに使えば何とか……
とミサカはちょっと自分の迂闊な発言に後悔しながらも親指を立てます」
一方通行「……まァ、ゲーム三昧で土日潰すよりは健全かもな」
11111号「日曜か月曜には何らかの報告をしにきますんで、付き合ってくれる奇特な方はのんびりお待ちください、
とミサカは久方ぶりの出番にわくわくしながらこの場を締めます」
一方通行「何か書けるといいンだがなァ」
11111号「最悪、今構想練ってるSSのネタを使ってしまえば……」
一方通行「えェー……」
11 :元>>1 [sage]:2012/02/17(金) 17:58:17.83 ID:5DXYjKzuo
ふ、よりによって俺のスレを元に釣りスレを立てるなんざ運がなかったな!
このスレは俺が乗っ取らせてもらうぜ!釣りスレのまま終わらせて堪るかよヒャッハー!!
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/17(金) 18:18:24.31
ID:0ZMb+eK0o
なんだこの展開!?(驚愕)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/02/17(金) 18:20:43.41
ID:I039melAO
釣りかよ…………と思ったらまさかの!!嬉しすぎる!!
超楽しみにしてます!
53 :元>>1 [sage saga]:2012/02/19(日) 21:42:22.08 ID:XKG2W5eFo
※はじめに☆
・ギャグ物
・基本は台本形式、偶に地の文が割り込む
・キャラ完全崩壊
・約一年ぶりなのでSS上のキャラすら忘れました☆
・遅筆 (今回は割りとマジで)
・登場人物はだいたい皆酷い目に遭う
・ちょいちょい大き目のAAが出てくる
・割と不本意な形で始まったので最初から深刻なネタ不足。いつ終わってもおかしくねぇ!
ここまで見てる人はもうわかってるだろうけど、以上の点が受け付けない人は回れ右してくれたまえよ
さて、それじゃ10ヶ月ぶりに続きをはじめようか
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:43:15.48
ID:XKG2W5eFo
「うン……」
ゆりかごに揺られるような心地よい振動の中、一方通行はゆっくりと目を覚ました。
季節はもう冬だと言うのに、その場所は万人に眠気を誘うほどにぽかぽかと暖かい。
寝起き特有の、頭の中に靄がかかっているかのような甘美な痺れを享受しつつ、彼はぼんやりと窓の外に目を向けた。
かつて学園都市を壊滅寸前にまで追い詰めた未曾有の大破壊、『審判の日』から早数ヶ月、
町並みはもうほとんど元の姿を取り戻しており、町の住人達も楽しげにそこ彼処を歩き回っている。
一方通行「人間ってのは逞しいモンだなァ……」
学園都市自慢の高性能無人バスに揺られながら、一方通行は穏やかな目でその様子を見守る。
そもそも学園都市を破壊して回った張本人は彼を筆頭とする超能力者達だと言うのに
その事は完全に棚上げしているようだ。
一方通行「……」
さて、穏やかな目で見守ると先述したが、勿論ただ見守っているだけではない。
彼は獲物を物色しているのだ。そう、彼お得意のチャチなイヤガラセのターゲットに出来そうな獲物を。
獲物を探しイヤガラセの内容を考える事、これこそ彼の至福の一時なのである。
故に彼は今この瞬間、驚くほど穏やかで満たされた表情をしているのだ。
それはまさしく悪魔の微笑みと言えよう。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:43:40.15
ID:XKG2W5eFo
一方通行「ふァ……クソ、まだ眠ィな……」
しかしどうにも先程から眠気が晴れない。バスの走る振動が心地よい為だろうか。
一方通行は大きく欠伸をしつつ緩慢な動作でリクライニングシートに身を預け、そのまま目を閉じる。
睡魔は直ぐに忍び寄って来た。徐々に意識が閉ざされていき、思考もほとんど停止する。
僅かに伝わってくるバスの振動すら心地よい。嗚呼、これ程心地よく眠りに落ちるのは初めてかもしれない。
バスで眠るのがこんなに気持ちいいだなんて――
一方通行「……待てよ」
今にも夢の世界に没しそうだった一方通行は、しかし突如強烈な違和感を覚え、強引にその目をこじ開ける。
バス。そうバスだ、バスに乗っている。このバスは一体何処に向かっている?
いや、その前に……
一方通行(俺はいつバスに乗った?)
甘い痺れも吹き飛び、急速に彼の頭は冷めていく。そうだ、バスに乗った覚えがない。
そもそも彼は普段バスを利用しないのだ。遠出するなら能力を使ったほうがずっと早いし、
獲物を物色するなら歩いた方が遥かに効率が良い。彼にバスを利用する理由は存在しない。
そして外敵の多い彼は決して公共の場で無様に眠りこける事など無いはずなのだ。
如何に無意識で働く反射の膜があるとは言え、彼は己の能力が万能である等とは思っていない。
にも関わらず、彼は今の今まで暢気に寝ていたのである。乗った覚えも無いバスの中で。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:44:17.02
ID:XKG2W5eFo
一方通行(ワケがわからねェ……わからねェが、この状況は――)
マズイ。非常にマズイ。置かれている状況の全てが理解不能で不可解だ。
冷静に車内を見回すと、自分以外に誰一人として乗客は乗っておらず、
その事が更に状況の異常さに拍車をかけている。
嫌な予感がする。
すぐにでもバスから脱出せねば取り返しのつかない事になってしまいそうな、そんな予感が。
眠気などはとっくに覚め、頭の奥では警笛が煩いほどに鳴り響いている。
細かいことを考えるのは後にし、とにかくこの状況から逃れる事を最優先とするべきだ。
一方通行は満身の力を込め、窓に拳を突きたてた。が――
一方通行(ビクともしねェ、だと……こいつはまさか)
窓は割れるどころかヒビ一つ入らず、僅かに軋んだ音を立てるばかりであった。
学園都市最強の超能力者であり、単身で学園都市を学区単位で破壊する事が可能な一方通行が
全力で殴りつけたにも関わらず、である。
無論、彼が乗っている無人バスが常識外れに硬いなどという事は無い。
つまり――
一方通行(能力が使えねェ!?)
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:44:43.48
ID:XKG2W5eFo
突きつけられた現実に一方通行は戦慄する。
どういう理屈かはわからないが、彼の能力は完全に封じられているらしい。
能力さえあれば最強最悪の超能力者だが、一度それを封じられてしまえば
彼は同年代の平均を大きく下回る程度の身体能力しか持ち合わせていないのだ。
万事休す。走っているバスをどうにかするなど、能力を封じられた彼には到底出来はしない。
一方通行(待てよ、似たような状況を以前どこかで……)
わからないことだらけで混乱する一方で、彼は少しずつ状況を整理し、そして思い出し始めていた。
かつて己が良く似た状況を経験している事を、そしてその延長にあった人生最悪とも言うべき24時間の事を……
一方通行(『アレ』か、もしかしてまた『アレ』なのか……)
『審判の日』の引き金ともなったあの24時間、あれが再び繰り返されようとしているとしたら……
一方通行は身震いしつつ、色素の薄い白い顔を更に青白くさせる。
いや、そんなはずはない。あの時の首謀者はキッチリとシメたはずだ。
二度とあんな馬鹿な真似をしようとは思わないはず。しかし、この状況は……
混乱する一方通行を乗せたまま、バスはゆっくりと目的地へと向かっていく。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:45:20.83
ID:XKG2W5eFo
―――――――――――――――
―――――――――
――――
一方通行「………止まったか。ここは……」
バスの振動が止まったのを感じ、一方通行は戦々恐々としながら窓の外を眺める。
どうやらここは巨大な駐車場のようで、周囲には彼の乗っているものと同型の無人バスが数台並んでいる。
一方通行(この大きさ……何かの施設の駐車場か?
いや、それよりバスが止まったって事はそろそろ……)
彼の予想通りなら、悪い予感が当たっているのなら、そろそろ迎えが来るはずだ。
憎い憎いアイツが、あの馬鹿が、邪悪な笑みを浮かべながら迎えに来るのだろう。
一方通行(頼むぞ、この予想だけは外れててくれ……)
一方通行は柄にも無く本気で神に祈りを捧げた。
困ったときだけ神頼みというのも虫のいい話である。
そして神は当然そんな輩は助けない。神は死んだ。
彼の予想した通り、バスのドアが外から開かれ、
彼が今、最も会いたくなかった人物が手を振りながら車内に踊りこんできた。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:45:53.67
ID:XKG2W5eFo
「やぁやぁおはようございます。気分はどうですか?よく眠れましたか?ハッハァ!
と、ミサカは上機嫌に手を振りながら登場します」
一方通行「やっぱりオマエかよォォォォォォ!!!」
フード付きのロングコートを身に纏ったその少女は一方通行を挑発するかのように手を振り上げる。
自分の悪い予感がクリーンヒットしてしまった事に、一方通行は頭を抱えて蹲ると、少しだけ涙を流した。
もう確定だ、間違いない。あの24時間が、再び始まろうとしている。
「お久しぶりです。わかっているとは思いますが11111号です。
とミサカは蹲ってしまった一方通行に手を差し伸べながら口角を吊り上げます」
一方通行「ちくしょうがァ……」
11111号と名乗った妹達の一員は悪意が透けて見えるような微笑を浮かべながら一方通行に向かって手を差し伸べた。
しかし一方通行はそんな彼女を無視し、歯を食いしばりながらガンガンとバスの床を殴りつけている。
彼は悔いているのだ。何故もっと警戒していなかったのか、と。
何故前回もっとしっかり断罪しなかったのか、と。何故、何故、何故……
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:46:48.44
ID:XKG2W5eFo
11111号「一方通行、悔やんでも嘆いても時は逆様には戻りません。
希望を信じて未来に生きようではありませんか。とミサカは白々しく一方通行を慰めてみます」
一方通行「こっから先の24時間はどォ足掻いても絶望しかねェだろォが……」
11111号「わかっているのなら話は早い。さぁ行きますよ、とミサカは手招きしながら先導します。ダヴァイ!」
一方通行「……あァ、どォせなるようにしかならねェしな……腹括ってやンよクソ……」
そう、ここまで来てしまった以上、というか能力を封じられてしまった時点でもはや相手の思惑に乗るしかないのだ。
ならば抵抗して無駄に体力を消耗するよりも、従順な態度で出来るだけ力を温存するのが得策だろう。
学園都市第一位の頭脳は思考の切り替えも早いのだ。
11111号「フフ、そういう切り替えの早いところは好感が持てますよ。
とミサカは一方通行に向かって親指を立てます」グッ
一方通行「オマエが立ててるそれは中指だろォが!!
大体、オマエの好感なンざ両生類のクソ程の価値もねェよ!!」
11111号「おっとこれはうっかり。失礼しました、とミサカは改めて親指を……」グッ
一方通行「おい下向けンな!サムズダウンすンな!!中指立てンのと意味同じじゃねェか!!」
11111号「元気が出たようで何よりです。さ、皆待ってるから行きましょう。
とミサカは再度手招きをします」
一方通行「あァ、皆って事はやっぱアイツらもいンのか……」
いつも通り弾けたテンションの11111号に会話のドッジボールを強要されつつ、
一方通行はようやくバスからの脱出を果たす。最も、それは彼の最も望まない形での脱出となってしまったわけだが……
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:47:26.32
ID:XKG2W5eFo
11111号「はいはいお待たせしました皆さん、とミサカはお待ちかねの皆さんに改めて手を振ります」
「……よう、遅かったな一方通行」
「あぁ、やっぱりあと一人ってあんただったんだ……」
「チッ、いつまで待たせてんのよ」
一方通行「……久しぶりだなァオマエら」
11111号に連れられて駐車場を少し移動した先、これまた一方通行の想像した通りのメンツがそこに揃っていた。
第二位、垣根帝督。第三位、御坂美琴。第四位、麦野沈利。
何れも学園都市の頂点に君臨するたった七人のレベル5の一員である。
しかし、そんな化け物達が大人しく11111号に従っていると言う事は、
その三人もまた一方通行と同じように何らかの方法で能力を封じられているのだろう。
レベル5の第一位である一方通行を含め、これで学園都市のトップ4が一堂に集結したことになる。
そして彼らは、かつて苦難の24時間を共に過ごした戦友とでも言うべき存在なのだ。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:47:53.23
ID:XKG2W5eFo
一方通行(……にしても)ジッ
垣根「あぁ?」
御坂「何よ?」
麦野「こっち見んな」
一方通行(……)
揃いも揃って不機嫌そうな面をしているな、と一方通行は先に集まっていた三人の顔を順に眺めながら思う。
皆これから何が始まるのか察しがついているに違いない。
そして、恐らくは自分も同じように不機嫌な顔をしているのだろう。
とは言え、これから起こる事を考えれば不機嫌になるなという方が無理というものだ。
突然拉致されて勝手に能力を封じられて、挙句に悪夢の24時間が再開されようとしているこの状況、
普通なら何とか状況を打破しようと大暴れしていても不思議ではない。
四人が冷静さを保ち大人しく従っているのは、偏に彼らが賢い為である。
泣こうが叫ぼうが暴れようがどうにもならないという事を全員が理解しており、
誰もがこれから起こることに備えて体力を温存しているのだ。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:48:19.55
ID:XKG2W5eFo
11111号「さて皆さん、もうわかっているとは思いますが、
これから皆さんにはちょっとしたゲームに参加して頂きます。
とミサカは不機嫌な様子のレベル5勢を尻目に解説に入ります」
垣根「もう一々前置きしなくていいっての……」
御坂「あぁこの流れ……やっぱり『アレ』なのね……」
麦野「あーもう、思い出すのすらイヤなのにまた参加させられんのか……」
11111号「何ですか皆して、なんだかんだで結構楽しんでたくせに!
とミサカはいきなり不満垂れてるレベル5勢を叱咤します」
一方通行「うっせェ、もォいいからさっさと始めろ。ンでさっさと終わらせろ」チッ
11111号「フフフ、待ちきれないようですね。それでは……」
コホン、と芝居がかった動作で咳払いをし、11111号は一度全員の顔を順に見渡す。
誰も彼もが負の感情に満ちた目をしている。全く、堪らんな。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:48:47.21
ID:XKG2W5eFo
11111号「これより『一方通行「イヤだ」part4』改め『笑ってはいけない学園都市part2』を開始させていただきます。
とミサカは声高に宣言します」
一方通行「わァー……」パチパチ
垣根「いぇーい……」パチパチ
御坂「やったー……」パチパチ
麦野「ひゃっほー……」パチパチ
11111号の宣言と同時、参加者であるレベル5勢からやる気のない歓声と拍手が巻き起こる。
一方通行がイヤガラセするスレだと思ったか?残念だったな!またガキの使いのパロディだ!
一方通行「……で」
一通りやる気のない歓声を送った後、一方通行は溜息混じりに切り出す。
一方通行「今回は24時間何処で何をやらされンだ?」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:49:35.22
ID:XKG2W5eFo
垣根「前は学校だったよな」
御坂「あー、懐かしいわね……」
麦野「懐かしむ物でもないでしょうに……出来れば二度と思い出したくないわ」
垣根「オマエはセーラー服まで着せられたもんな」
麦野「思い出させんな殺すぞ」
11111号「今回はですね……まぁ見て頂いた方が早いでしょう。
そぃや!とミサカは羽織っていたコートを華麗に脱ぎ捨てます」バサッ
言いながら、11111号は気取った仕草でコートを脱ぎ捨てる。
普段の常盤台の制服と軍用ゴーグルという格好ではなく目深いフード付きのロングコートを着ていたのは
ギリギリまでネタバレを避ける為だったのだろう。
一方通行「その格好は……」
垣根「チッ、そういう事か……」
御坂「あー、なるほど……」
麦野「面倒なことになりそうね……」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:50:04.47
ID:XKG2W5eFo
コートを脱ぎ捨てた11111号を見て、一同はこれから24時間何処で過ごすのかを即座に理解する。
彼女がコートの下に着込んでいたもの、それは目が痛くなるような純白の帽子とワンピースであった。
そう、所謂ナースキャップとナース服である。
11111号「もうお分かりですね?今回皆さんにはとある病院で見習い看護師として過ごして頂きます。
とミサカはちょっとスカートの丈が際どいコスプレ衣装のようなナース服で
グラビアアイドルのようなポーズを決めながら説明します。どうです、可愛いでしょう?」
一方通行「……まァ、アリなンじゃねェか?首から下は」
11111号「ほう、お姉様譲りのつるぺた幼児体型がお気に召しましたか、流石はロリコンですね、
とミサカは一方通行の揺るぎないロリコンっぷりを賞賛します」
一方通行「死ね」
御坂「ちょっと待ちなさい誰が幼児体型よ!?」
11111号「おや失礼、マニア向け寸胴体型と言い直しましょう」
御坂「悪化してるわよ!!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:50:34.75
ID:XKG2W5eFo
11111号「……?どうしてお姉様は激怒しているのでしょうか?
わけがわからないよ、とミサカは某インキュベーターのように可愛らしく小首を傾げます」ハテ
垣根「人間な、本当の事言われるのが一番傷つくんだよ」
御坂「どういう意味よ!?」
一方通行「そのまンまの意味だろ」
御坂「うっさいうっさい!!ちゃんと成長してるもん!!」
麦野「……してんの?」
御坂「麦野さんまで……」
麦野「冗談冗談、いじけないの」ヨシヨシ
11111号「さて落ち着いた所で説明を続けましょうか。
ルールは簡単、これから24時間の病院での研修生活の間、笑ってはいけません。
笑ってしまった場合はお仕置きとして竹刀で武装した妹達に尻をシバかれます。
終了時点で尻をシバかれた回数を集計、最も回数の多かった方は更に罰ゲームを受けていただきます。
以上説明終わり、とミサカはカンペを仕舞います」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:51:03.56
ID:XKG2W5eFo
一方通行「その説明ほぼ完全に前回の使い回しじゃねェか」
11111号「それだけルールが変わっていないという事です。
ただ今回はラストの罰ゲームは確実にあなた方の内の誰かに受けて頂きます。
もうこのミサカが前回のような理不尽な仕打ちを受けるのは御免です。
とミサカは前回のあんまりなラストに憤慨します」プンスカ
垣根「どの口が理不尽とかほざいてんだコイツ」
御坂「相変わらずフリーダムね……」
麦野「まぁテメェが罰ゲーム受けなくても私らがこの手でシバけばいいんでしょ?」
11111号「おぉっと、今回も企画者はアレイスター=クロウリーですので、ミサカを恨むのは筋違いというものですよ?
とミサカは自分がただの案内役である事をアピールします。
ミサカだって本当はこんな事したくないんですよ?いやマジで」フフ
一方通行「顔ニヤケてンぞオマエ……
しっかしアレイスターの野郎、前回あンだけシメたのにまだ懲りてねェのかよ」
垣根「落とし前が足りなかったみてぇだな……」ギリ
御坂「てかさ、総括理事長ってそんなに暇なわけ?」
麦野「暇なんでしょうよ、言うまでもなく」ハァ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:51:58.25
ID:XKG2W5eFo
一方通行「つかよォ、一個だけ確認しときてェ事があンだが」
11111号「はい何でしょう?」
一方通行「妹達のほとンどは学園都市から出て行ったンじゃなかったか?
残るのは三人か四人っつー話だったろ。つーかオマエもどっか海外行くって言ってたよな?」
11111号「あー、そこにつっこみますか、つっこんでしまいますか……
とミサカは片手で額を覆います」アイタタタ
一方通行「あァ?」
11111号「うんまぁ、あれです。なかった事にしましょう、とミサカは前スレの終盤をバッサリ切り捨てます」
一方通行「おい待てそれは流石に……」
11111号「いいんですよ、終盤グダグダになってましたし、
このミサカがちょっとデレ入ったりしててキモかったですし
この際丸ごと無かった事にしてしまいましょう、とミサカは最善と思われる案を提示します」
一方通行「いや、でもよォ……つかデレ?ン?」
71 :誰が何と言おうと無かった事になりました [sage saga]:2012/02/19(日) 21:52:31.60
ID:XKG2W5eFo
11111号「デモも何もありません。それにあなただってなかった事にしたいものがあるんじゃないですか?」
一方通行「あ?」
11111号「具体的に言うと百合子ちゃんとか、とミサカは当時の録音データを懐から取り出しつつ……」
一方通行「よし、なかった事にすンぞ」
11111号「はい、なかった事にします。これにて一件落着ですね、とミサカは額を拭います」フゥ
御坂「何の話してんのよあんたらは……」
11111号「いえ何でも、お気になさらずに、とミサカは全力で首を振ります」ブンブン
一方通行「まァ大人の事情って奴だ」
御坂「……?」
垣根「つっこんでやるな御坂、火傷じゃ済まねぇぞ」
麦野「えぇ、ここはスルーするところよ」
御坂「う、うん?」
―この瞬間part3の後半は無かった事になりました―
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:52:57.26
ID:XKG2W5eFo
11111号「さて、懸念事項も無くなった所でそろそろ開始と行きましょう。準備はよろしいですか?
とミサカは四人を見回しながら最終確認を取ります」
一方通行「良くねェつったら待ってくれンのか?」
11111号「甘えんな馬鹿って返します」
垣根「確認の意味が全くねぇな」
麦野「何でこいつこんな偉そうなわけ?」
御坂「それこそ今更でしょ……」
11111号「よし、皆さん準備はよさそうなので、それでは――」
――午前9時、笑ってはいけない学園都市・病院編スタート――
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:53:24.26
ID:XKG2W5eFo
11111号「はい、もう今から笑ってはいけませんからね、気をつけてください。とミサカは注意を促します」
垣根「今回はオープニングヒット喰らわねぇように気を付けねぇとな……」
一方通行「オマエ沸点低ィからなァ」
御坂「あんたも結構笑ってたでしょ」
麦野「美琴はかなり強かったわよね」
垣根「影が薄かったとも言う」
御坂「るさい!!」
一方通行「ケツぶっ叩かれるくれェなら影薄ィ方がマシだろ」
11111号「さて、病院の門を潜る前にまず皆さんには研修生に相応しい格好に着替えて頂きます。
こちらにどうぞ、とミサカは手招きします」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:54:04.39
ID:XKG2W5eFo
11111号に誘導され、四人はぐだぐだと雑談をしながら移動を開始する。
最悪の24時間が開始されたというのに、のんびりと雑談を交わせるというのは流石の精神力である。
単にそうでもして気を紛らわせていないとやってられないというだけかも知れないが。
程なくして四つの扉のついたプレハブ小屋のような物が見えてきた。
簡易的な更衣室のようなものだろう。前回のように男女別で分かれるだけではなく、
今回は四人全員が個室で着替えを行えるようだ。ご丁寧に各扉に各人の名前まで書かれている。
11111号「ささ、皆さんどうぞご自分の名前の書いてある扉の中へ。
着替えは中に置いてありますので、とミサカは四人を急かします。ハリーハリーハリー」
垣根「あー、イヤな予感しかしねぇ……」
一方通行「着替えネタと言やァ汚れ役の垣根くンだからなァ」
麦野「ば、やめろ第一位!思い出させんな!!」
御坂「流石にいきなりあんなきっついネタはこないでしょ」
一方通行「オマエはあンまり迂闊な事言うとウニ頭が出てきて幻想をぶっ殺されるぞ」
御坂「……」
前回、着替えネタで散々痛い目を見た一行はおっかなびっくりといった感じで、
肩を落としながらそれぞれの更衣室へ消えていく。
残された11111号はニタニタと邪悪な微笑みを浮かべながらそれを見送った。
もはや無表情キャラでも何でもない、ただの外道である。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:54:31.33
ID:XKG2W5eFo
―数分後
11111号「さて、そろそろ着替え終わりましたね?順番に名前を呼びますので
呼ばれた方から出てきてください、とミサカは更衣室に向かって声をかけます。
それではまずていとくんから出てきてくださーい」
垣根「おう」ガチャ
11111号の呼びかけに、まずは垣根が応じる。オチ担当かと思われた垣根だったが、
一番最初に呼ばれたと言うことはつまりそうではなかったと言う事だ。ネタ切れとか言うな、仕方ないだろ。
足取り軽く更衣室から姿を現した垣根は白衣にネクタイを締め、濃紺のズボンを履いており、
その姿はさながら、新米のエリート医師か、或いは優秀な若手研究員と言った風情がある。
普段のチャラけた格好からは想像もつかないが、長身美形な彼は基本的にどんな服でも着こなせるのだ。
垣根「かっこいいだろ?」フフン
11111号「えぇ、いいんじゃないですか?とミサカはさして興味もないしネタにもならないので
明後日の方向を眺めながら当たり障りのない発言で適当に流します」
垣根「俺フェミニストだけどオマエだけは絞め殺したいわ」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:55:09.14
ID:XKG2W5eFo
11111号「続いてお姉様、どうぞ」
御坂「う、うん……」ガチャ
ギリギリと歯軋りする垣根をガン無視し、11111号は続いて御坂に声をかける。
そろそろと更衣室から顔を出した御坂の頭には11111号のものと同系統のナース帽が装着されており、
続いて現れた心持ち未成熟な身体には丈の長い清純なナース服が纏われていた。
いかにも白衣の天使と言った出で立ちである。僕も女子中学生に看護されたいです。
御坂「な、何かコスプレみたいで恥ずかしいんだけど……変じゃない?」
11111号「コスプレみたいって言うかコスプレなんですけどね?
しかし大変良くお似合いですよ、流石はこのミサカのオリジナル。
ミサカと同じ顔と身体を持っているだけの事はありますね、
とミサカは間接的に自分の事をベタ褒めします」パチパチパチ
御坂「あんたのオリジナルだと思いたくないわぁー……」
垣根「しっかし、似たような格好してんのに御坂とそっちのクローンはイメージが全然違うな……」
御坂「あ、垣根さん普通の格好でよかったわね。似合ってるわよ」
垣根「おう、本当によかったわ。サンキュー」
11111号「さてお次はむぎのんの番ですよ、カモン!とミサカは扉に向かって声をかけます」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:55:36.38
ID:XKG2W5eFo
11111号は御坂、ではなく自分を散々に褒め称えた後、そのまま上機嫌に麦野に向かって声をかける。
しかし麦野の更衣室が開かれることはなく、帰ってくるのは静寂ばかりであった。
11111号「むぎのーん?」
麦野「……」
11111号「まだですかむぎのーん?とミサカは再度むぎのんに声をかけてみます」
麦野「……」
御坂「……ねぇ垣根さん」
垣根「皆まで言うな。ただ、覚悟だけはしとけ」
御坂「うん……」
11111号「へいむぎのん、へい!とミサカは更衣室のドアを猛然とノックしてむぎのんを急かします」ドンドンドン
麦野「ああああうっせぇ!!出りゃいいんでしょ出りゃあ!!!」バン
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:56:10.00
ID:XKG2W5eFo
御坂「!?」
垣根「……クッッ!!」
11111号のうざったい程のノックに耐え切れなくなった麦野がようやく更衣室から姿を現す。
飛び出してきた彼女の姿に、周囲の空気が停滞した。
御坂はポカンと口を開けてそれを眺め、垣根は肩を震わせながら俯いている。
麦野に用意された衣装は、その形状こそ御坂や11111号が身につけている正統派のナース服と同じ物であったが、
彼女らのそれと比較して、明らかに丈が短かった。スカートが太股の真ん中辺りまでしかない。
ミニスカートどころかマイクロミニのレベルである。オマケに、ご丁寧にガーターベルトまで装着されている。
どう見てもナース物のコスプレAVかイメクラです、本当にありがとうございました。
デデーン♪
『垣根、アウトー』
麦野「何笑ってんだコラァァ!!!」
垣根「朝っぱらからオマエのその格好はきついわぁ……AV嬢かよ……」ククク
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:56:36.75
ID:XKG2W5eFo
ヒクヒクと肩を震わせていた垣根に、愉快な効果音と共に無慈悲なアウト通告が下され、
それと同時にどこからともなく竹刀を持った妹達(ナース服装備)が現れる。
オープニングヒットはやっぱりていとくんだったよ……
竹刀を携えたその個体は垣根の背後に歩み寄り、静かに竹刀を振り上げると、
それを垣根のケツに向けて思い切り叩き付けた。
バチーン!!
垣根「ぐはぁぁぁぁ!!!」
御坂「うわ、叩かれてる叩かれてる……」
麦野「あー、始まっちまったんだって実感するわね……」
垣根「はぁーいってぇ……久しぶりだわこの感覚……おい麦野、」
麦野「あ?」
打たれた尻をさすさすと擦りながら、垣根は麦野に向かって歩み寄る。
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:57:02.43
ID:XKG2W5eFo
垣根「いきなり笑って悪かったな、その格好いいと思うぞ。エロくて」グッ
麦野「フォローのつもりか?ぶっ殺すわよ?」
11111号「さて時間も押してますしサクサク行きましょう。
一方通行、出てきてください、とミサカはドアに向かって呼びかけます」
一方通行「……おォ」ガチャ
11111号の呼びかけに応じ―
垣根「!!?」
御坂「グッ!?」
―一方通行はそっと更衣室から顔を覗かせた。
麦野「ッッッ!!」
11111号「oh……」
その身に、純白のナースキャップとナース服(ミニスカート)を纏って――
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:57:33.53
ID:XKG2W5eFo
――サービスカット:ナースな一方通行さん
, '´ ヽ、
〈 † _ )
´\ _,. - ― - 、. /
7>>、 ヽ
././ / ヽヽ、 ヽ、 、 ハ
,' :i! i l|、、 Vl、ヽ、',. ', ハ
i :l! l | ヽト、 У、.l_ヽl : lト.ハ
| l! l |,= ヽヽ、イヒ'_トヽ |r.|lハ
', i!, ト.l,ヒ〕 ヽ V||'| トl、
'. 、lヽ! ! .ル| |イ!
i .l! l :{` 、 , ― /.::!| |ノ
Vl `> .//リ、
,-ー `ムl[o_,,、 ゝ \
/ /o \`' 、
,r' ./ ,r'⌒\
,.〈, / ,' ,' | ゙i ヽ
人,__ ./ ./ l .|
,/' ,.{ { _ヽi /'ミ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:58:03.22
ID:XKG2W5eFo
デデーン♪
『垣根、御坂、麦野、アウトー』
一方通行「……ンなに笑うなよ、傷つくだろォが」
垣根「ふざけんな!!オマエ何て格好してやがんだよ!?俺らが傷つくわ!!」
御坂「そこまでして私達を笑わせたいわけ!?最低よあんた!!」
麦野「女装癖でもあんのかこのクソモヤシ!!後で覚えとけよ!!」
11111号「まさか素直にナース服を着ていただけるとは……正直引くわ。
とミサカは苦笑いをしつつ後ずさりします」
一方通行「俺だって着たくて着てるわけじゃねェよ!!この服しか用意されてなかった上、
それまで着てた服は脱衣籠に入れた瞬間何故か籠ごと燃え上がったンだぞ!?
他にどォしろってンだ!!選択の余地ねェだろォが!!」
11111号「全裸という手が……」
一方通行「ねェよ!!」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:58:36.92
ID:XKG2W5eFo
バチーン!!
垣根「だああああ!!!」
御坂「いったああぁぁぁ!!!」
麦野「ってええぇぇ!!!!」
一方通行「……つーか良く見りゃ第四位は酷ェ格好だなァオイ、まァたイメクラかよ」
麦野「テメェにだけは格好の事言われたかねぇよ!!!クソ、こんな屈辱……」ギリ
御坂「いや、何で一方通行はそんな格好しときながら平静を保ってられるのよ……」
垣根「ブーメランパンツ履かされた時の俺より酷ぇだろ、その服装……」
11111号「いえ、それもどうでしょうか」
一方通行「抵抗しても無駄ってのは前回でよォくわかってっからなァ。
むしろ抵抗すりゃァするだけ悪化すンだろ、何が来ようと粛々と受け入れるのがベストなンだよ……」
御坂「何か、イヤな悟り方してるわね……」
垣根「スカートが違和感無くて怖いわ……しかし麦野と比べると足ほっそいなオマエ」
麦野「死ぬか?垣根、お前死ぬか?」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:59:02.54
ID:XKG2W5eFo
11111号「あぁ一方通行、流石に24時間その格好でいられると大変見苦しくて目障りなので
着替えなおしていただけますか?とミサカは新たな着替えを一方通行に差し出します。
ぶっちゃけそれ一発ネタですし」
一方通行「オマエは一回どォにかしてマジ泣きさせてやりてェンだがなァ……」
御坂「本当に酷いわねこの子……一方通行が目障りなのは確かだけどさ」
垣根「着替え直しは妥当だろ、一日中こんな格好の一方通行に目の前うろちょろされたら腹筋持たねぇよ」
11111号に恨み言を吐きつつ、一方通行は受け取った着替えを片手に更衣室へ引き返していく。
流石にあの格好で24時間と言うのは一緒に過ごさねばならない他のメンバーに酷というものだろう。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:59:29.78
ID:XKG2W5eFo
一方通行「……待たせたなァ」ガチャ
しばらく後、一方通行は呼びかけられるまでもなく更衣室から姿を現す。
その身には垣根と同じような白衣が纏われていたが、彼の不健康な容貌と相俟って、
医師や看護師と言うよりはマッドサイエンティストと呼びたくなるような印象を醸し出している。
垣根「ふーん、案外似合ってんじゃねぇか。看護師には到底見えねぇけどよ」
御坂「確かに……何か地下室とかで怪しげな研究してそうよね」
11111号「ちょっと『フゥーハハハ!』って感じで笑ってみ?とミサカはリクエストをしてみます」
一方通行「っせェよボケどもが」
麦野「……おい何か私だけ扱い悪くねぇか?何でお前ら全員マトモな格好してんだ?
第一位か垣根か、どっちか私にズボンよこせよ」
垣根「ズボンよこせって……鬼畜かオマエは」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 22:00:01.61
ID:XKG2W5eFo
御坂「だ、大丈夫だって!麦野さんの格好もマトモよ!ちゃんと看護師に見えるもん!
似合ってるわよガーターベルト!!」
麦野「こんなもん似合ってても嬉しくないわぁ!!!」
一方通行「いい歳ぶっこいてミニスカナース服にガーターベルトって
冷静に考えっとすげェきついよなァ……」ウワァ
垣根「ついさっきまでナース服着てたオマエが言えた口かよ」
11111号「さて着替えも終わりましたし、いよいよ本番ですよ。行きましょう!
とミサカはこんな着替えネタなど所詮序の口である事を仄めかしつつ四人を先導します」
一方通行「あァー、行きたくねェー……」
垣根「プロローグから重てぇよクソ……」
御坂「人生最悪の24時間再びかぁ……」
麦野「これ終わったら、本気で学園都市壊滅させとくべきかもね」
かくして悪夢の24時間は再び幕を開ける。
果たして四人は再び開始された最悪の一日を無事切り抜ける事が出来るのだろうか。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 22:00:28.82
ID:XKG2W5eFo
人物名鑑
一方通行(あくせられーた)
本作主人公、本名不詳。学園都市にたった七人しかいないレベル5の第一位。要するに全能力者の頂点。
最強の能力と最高の演算力と最悪の性格を併せ持つ災厄のような存在。
他人に子供のイタズラレベルのチャチなイヤガラセをし、
それを受けた相手の反応を観察することに至上の喜びを覚える外道。頭の中では常に新しいイヤガラセを考えている。
天井亜雄と学園都市上層部に対するイヤガラセとして絶対能力進化実験を凍結させた過去を持つが、
そこに妹達を慮って、などという生温い感情は一切入っていない。マジで。
精神的苦痛を他人に与えるのが大好きな一方で、肉体的苦痛を与えかねない行為や
相手を絶望の淵まで追いやるようなハードなイヤガラセは好まない傾向にある。
完全に相手の心をへし折ってしまうよりも、ある程度の所に留めておいて無駄な抵抗をさせた方が面白いからだ。
とは言え、今回は能力を制限されている上に笑ってはいけないというルールに縛られている為、
その外道っぷりをフルに発揮する機会は少ないだろう。
攻めている間は無双するが守りに入ると案外打たれ弱かったりする。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 22:01:01.47
ID:XKG2W5eFo
垣根帝督(かきね ていとく)
『未元物質(ダークマター)』という『一方通行』にも劣らない強力かつメルヘンな能力を持つ学園都市のナンバー2。
が、性格の捻じ曲がった一方通行にイヤガラセのターゲットとして目を付けられ、いつも煮え湯を飲まされている。
元は『スクール』という暗部組織のリーダーだったが、part1で諸事情によりスクールは解散、
それ以後は『アイテム』という似たような暗部組織に平構成員として身を寄せている。
美形のはずなのに二枚目半や三枚目どころを演じさせられる事の多い悲劇のイケメルヘン。
「常識は通用しねぇ」という迷台詞を持つ彼だが、本作では屈指の常識的感性の持ち主として仕上がっている。
しかし常識人であるが故に悲惨な目に遭う事も多く、part1時代から散々弄られ続けているかわいそうな子でもある。
訳も無く理不尽な暴力に晒される事も多い。垣根が何をした。
今回はもう少し彼に優しくしてあげたいです、マジで。
御坂美琴(みさか みこと)
学園都市のナンバー3、汎用性の高い電撃能力を持つちょっぴり腹黒い中学二年生。
垣根と並んで本作の貴重な常識人枠である。こいつと垣根が常識人枠に含まれてしまうところからも
このSSの登場人物は頭おかしい奴ばっかりだという事が良くわかる。どうしてこんなことに……
かつては学園都市を代表する超能力者として持て囃され、後輩には慕われ、想い人もいて、
と順風満帆な学生生活を送っていたのだが、一方通行に目をつけられたのが運の尽きであった。
常識人の宿命なのか、垣根ほどでは無いが彼女も大概酷い目に遭っている。
本作でも原作と同様、上条当麻に淡い恋心を抱いていたのだが、前回の笑ってはいけない学園都市高校編で
彼に散々な仕打ちを受けて以来ちょっと距離を置いている。色々と幻想をぶち殺されてしまったらしい。
前回は他にも友人や後輩との交友関係にヒビが入ったり母親が登場したり
宝物が破壊されたりと、結構深刻な被害を被っていたりする。かわいそうに。
part3終盤には後輩の変態ジャッジメントに唇を奪われるなど悲惨さに更に拍車がかかっていたが、
その辺は全部無かったことになったので一安心である。よかったね!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 22:01:28.54
ID:XKG2W5eFo
麦野沈利(むぎの しずり)
本作メインキャラ最年長(多分)、攻撃に特化した能力の学園都市ナンバー4。
『アイテム』という暗部組織のリーダーを務めている。
鮭をこよなく愛し、利き酒ならぬ利き鮭が出来るという変態的な味覚の持ち主。定期的に鮭を食べないと死ぬ。
鮭に対する愛情は本物であり、前回では切り身の鮭と対話するほどの以心伝心っぷりを発揮した。
どこぞのメタル化したガンダムマイスターも真っ青である。クアンタムバーストォォォ!!
前述の垣根、御坂の二人と組んで『一方通行被害者の会』を開いているが、その成果は芳しくない。
三人で集まって会議をしている所を、全員纏めてイヤガラセの標的にされる事もあるとか無いとか。
性格は基本的に短気で傲慢、自分本位。仲間(主に垣根)を切り捨てる事も厭わないが、御坂には何故か優しい。
彼女も本来は他人をいぢめる事に快感を見出すサディスティックなタイプであり、
比較的一方通行に近い感性を持っているのだが、
いかんせん一方通行との力の差が大き過ぎる為パッとせず、基本的には彼に手玉に取られている。
俺の嫁。
11111号
本作のメインヒロイン(自称)、正式名称はミサカ11111号。
『妹達(シスターズ)』と呼ばれる御坂の体細胞クローン集団の一員である。
総勢二万体の妹達は、本来絶対能力進化実験で一方通行に殺される為だけに作られた存在だったのだが、
前述の通り一方通行が実験を拒否している為、彼女達は皆、何不自由する事なく
毎日をだらだらぷらぷらと生きている。(一方通行のイヤガラセの標的になる個体もいるが)
初登場時は毒舌キャラ程度だった11111号だが、一方通行の悪影響を受けまくった結果
どんどん言動が悪化していき、今となっては一方通行が逆に引くほどの外道っぷりを発揮する事も。
一方通行が他人にイヤガラセをしている場面を見物するのが大好き。
しかしそれ以上に一方通行自身が悶え苦しんでいる姿を見るのが好きらしい。
逆に痛めつけられるのも嫌いじゃないとか。どうしようもねぇ。
当初は猫を被っているという設定だったのだが、そんなものは既に忘却の彼方である。
て言うか冷静に振り返るとpart1の頃から別に猫被ってなかった。
何か無駄にこいつの笑顔のAAが豊富。
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:08:43.31
ID:0I865/KIo
11111号「さて、こちらがこれから皆さんがお世話になる『とある総合病院』です、
とミサカは門の前で両手を広げます。ウェルカム」
垣根「何か見たことあると思ったらここ冥土帰しのいる病院じゃねぇか。
あのクソ藪医者も一枚噛んでんのかよ」
一方通行「知ってンのか垣根?」
垣根「あぁ、何度か世話になってんよ」
一方通行「オマエ第二位のクセして医者の世話になンかなってンのかよ、情けねェな」
垣根「主にテメェのせいだけどな?胃に穴が開きそうになったりな?」ビキビキ
一方通行「なァンのことやら」
御坂「いやー、それにしても総合病院って言うだけあって流石に大きいわねー」
麦野「デカいって事はそれだけ仕掛けも多いって事でしょうよ」チッ
11111号に誘導されて辿り着いた巨大な病院を前に四人は思い思いの感想を述べる。
着目した点や漏らした感想こそバラバラだが、彼らの表情は一貫して共通している。
誰もが皆、心底イヤそうな顔をしているのだ。これから先を思えばそれも当然の事ではあるが……
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:09:24.66
ID:0I865/KIo
11111号「さ、いよいよ病院の敷地内に入りますよ、とミサカは……おや?」
<ピーポーピーポーピーポー
一方通行「あン?」
垣根「ん?」
御坂「サイレン?」
麦野「近づいて来てるみたいね」
彼らがいざ病院の門を潜ろうとしたまさにその時、
甲高いサイレン音を鳴り響かせながら一台の救急車が猛スピードで向かってきた。
救急車はそのまま彼らの前を横切って病院の門を潜り、玄関先で急停止する。
同時に玄関の扉が開かれ、慌しい様子でカエルのような顔をした白衣の男が飛び出してくる。
何を隠そう、このカエル顔の男こそ『冥土帰し』の異名を取る凄腕の医者なのだ。
先に垣根が藪医者呼ばわりしていたが、藪どころか彼は医療の神とも言うべき存在なのである。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:09:47.09
ID:0I865/KIo
冥土帰しは背後にナース服を着た妹達を二名従わせ、救急車の元へ急ぐ。
11111号「ふむ、どうやら急患が搬送されてきたようですね、
とミサカは目の前の光景を分析します」
一方通行「見りゃァわかるっての」
垣根「冥土帰し自らがお出迎えたぁな、かなり重症なんじゃねぇか?」
御坂「あ、あんまり酷い状態なのは見たくないかな……」
麦野「そう?血が噴水のように噴き出てるほうが楽しいじゃない?」
ぼーっと目の前の様子を眺めているレベル5勢の前で救急車の後部ドアが開かれ、
ストレッチャーに乗せられた患者が救急隊員に扮した妹達によって運び出されて来た。
患者は苦悶の表情を浮かべ、苦しげに呻いている。
病院に運ばれて来たばかりだというのに、何故か既に緑色の手術衣をまとっているその患者は、
男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見え……
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:10:20.13
ID:0I865/KIo
デデーン♪
『全員、アウトー』
一方通行「アレイスターじゃねェかァァァァ!!!」
垣根「散々言われてっけどただの馬鹿にしか見えねぇよ!!!」
御坂「もうやだこの学園都市……」
麦野「呻き声上げてるのがシュール過ぎてもう……」
バチーン!!
一方通行「があァァァ!!!」
垣根「ッくぅぅ!!」
御坂「うぁいった!!!」
麦野「ってええぇぇ!!!」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:10:46.13
ID:0I865/KIo
11111号「お前ら瀕死の患者見て爆笑するとかどんだけ鬼畜だよ、ドン引きだわ、
とミサカは肩をヒクつかせつつ必死に笑いを堪えながらレベル5勢を非難します」プークスクス
御坂「堪え切れてない堪え切れてない……」
一方通行「流石の俺もオマエにだけは鬼畜呼ばわりされたくねェよ」
四人が尻をシバかれているのを尻目に、冥土帰しは急ぎストレッチャーに寝かされているアレイスターに駆け寄り、
彼に付き添っている救急隊員に扮した妹達の一人に話しかける。
冥土帰し「状況は?」
「ハッ!衰弱が著しく、このままでは心肺停止の可能性もあります、とミサカは簡潔に報告します」
冥土帰し「よし、心臓マッサージをしよう。どいてくれるかい?」
言いつつ、冥土帰しはヒラリとストレッチャーに飛び乗ると、アレイスターに跨り
己の掌をその心臓部に当てがう。そして――
冥土帰し「アレイスタァァァァ!!!戻ってくるんだアレイスタァァァァァ!!!」グッグッグッ
普段の彼からは想像も出来ないほどの大声でアレイスターの名をシャウトしながら
胸骨をへし折らんばかりの激しさで心臓マッサージを繰り返す。
あの、ちょっと、アレイスターさん白目剥いてビクンビクンしてますよ?大丈夫なんですかそれ?
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:11:18.46
ID:0I865/KIo
アレイスター「」ビクンビクン
冥土帰し「く、このままでは……僕は心臓マッサージを続ける、このまま院内に運んでくれ!」
「了解しました!とミサカはストレッチャーを病院内に向かって押し進めます」カラカラカラ
冥土帰し「アレイスタァァァ!!!!頑張るんだアレイスタァァァァ!!!!アレイスタァァァァァァ……」
ストレッチャーに寝かされたアレイスター、そのアレイスターに跨って
大地を揺るがすようなシャウトをしながら心臓マッサージを繰り返す冥土帰し、
二人を乗せたストレッチャーはナース服に身を包んだ妹達の手によって、ゆっくりと病院内へと運ばれていく。
何という矍鑠たる混沌か。
アレイスターの名を呼ぶ冥土帰しのシャウトはしばし辺りに鳴り響き続けたが、
ストレッチャーが完全に院内に消え、アレイスターを搬送してきた救急車が撤収した頃にはその声も聞こえなくなっていた。
114 :正直シバかれた時の叫び声にすげぇ悩む [sage saga]:2012/02/20(月) 22:11:59.80
ID:0I865/KIo
デデーン♪
『全員、アウトー』
一方通行「カオスにも程があンだろォがァ!!!」
垣根「何で一々アレイスターの名前叫びながら心臓マッサージすんだよ!?」
11111号「患者の名を呼びながら心臓マッサージをする事で意識回復の手助けに……」
御坂「どうでもいいわよそんな事……」
麦野「あのまま死にゃいいのにアレイスター……」
バチーン!!
一方通行「はぐァァァ!!!」
垣根「ばああぁぁぁ!!!!」
御坂「うぃッッ!!つぅぅぅ……」
麦野「ぐぁいった!!!」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:12:25.67
ID:0I865/KIo
垣根「つかアレイスターの野郎、いつものビーカーから出て大丈夫なのかよ?」
一方通行「大丈夫じゃねェからあンな風になってたンじゃねェか?」
垣根「そっか……」
一方通行「おォ」
垣根「……そっか」
一方通行「……おォ」
垣根「………フッ」
一方通行「クッ」
デデーン♪
『一方通行、垣根、アウトー』
一方通行「何なンだよその間はよォォォ!?」
垣根「いや俺のせいじゃねぇだろ!?」
バチーン!!
一方通行「ッつあァァァァ!!!」
垣根「ぐがああぁぁぁ!!!」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:12:57.18
ID:0I865/KIo
麦野「仲いいわねあんたら」ハァ
御坂「麦野さん何かテンション低くない?」
麦野「……寒いのよ、この格好」ブルッ
御坂「あぁ……ミニスカートだもんね、麦野sンフッ」
デデーン♪
『御坂、アウトー』
麦野「あぁ!?私のミニスカート姿がそんなおかしいってのかぁ!!?」
御坂「ご、ごめん、違うの!違うのよ!?何でか知らないけど笑っちゃったのよ!?」
バチーン!!
御坂「ひゃうぅぅ!!!」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/20(月) 22:13:42.76
ID:0I865/KIo
垣根「でも実際問題おかしいと言えばこの上なくおかしいですけどね?その格好」
一方通行「もォ少し歳相応の格好をお願いしますよ第四位さァン」
麦野「テメェら捩じ切られてぇか?」
11111号「はいはい皆さんじゃれ合うのはそこまでですよ、とミサカは手を叩いて皆の注意を引きます」パンパン
時間が惜しい、とばかりに11111号はレベル5勢のやり取りを中断させる。
それもそのはず、彼らはまだ建物内に入ってすらいないのだ。
案内人である11111号としては、こんな所でグダグダと自爆や身内争いをされるよりも
さっさと先に進んで用意した仕掛けに引っかかって欲しいのだろう。
11111号「これからいよいよ病院内へ入って頂くわけですが、その前にまずはあちらをご覧ください。
とミサカは玄関前を指差します」
一方通行「あァ?」
垣根「なんだありゃ?」
11111号「あちらに立っている銅像がこの病院を創設した初代院長であります、
とミサカはレベル5勢を銅像の前まで誘導します」カムカム
118 :VIPにかわりましてNIP