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一方通行「イヤだ」part4 4

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730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:13:34.24
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「んっとねー、次はねー……」ンー

御坂の背に跨ったまま、打ち止めは口元に人差し指を当て天井を眺めながら次なるお題を思案する。
一度潰れはしたものの御坂のお馬さんにとりあえず満足いったらしく、今回はペナルティは無いようだ。
ずっと四つん這いで打ち止めを背負っている御坂にとっては十分過ぎるほどのペナルティだろうが。

御坂「ねぇ打ち止め、そろそろ降りてくれないかなー……」

打ち止め「えぇーもうちょっとだけお願いー!ってミサカはミサカは駄々捏ねてみたりぃ!」バタバタ

御坂「あぁもうわかった!わかったからあんまり背中の上で暴れないで!腰痛いから!」

食蜂「腰が痛いだなんてぇ、御坂さんお婆ちゃんみたぁい」

御坂「なぁんですってぇ!?」キッ

一方通行「四つン這いの上背中に幼女乗せた状態(おまけにナース服)で睨まれても迫力の欠片もねェな」

垣根「むしろ加虐心そそられるな」

麦野「可愛いわよ美琴」ウム

御坂「こんな状態で言われても嬉しくないわよ……て言うか二人とも段々私に冷たくなって来てない?」

垣根「まずオマエが俺に冷たいし」

731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:14:25.66
ID:4Tv/qKk/o

11111号「んで上位個体、次はどうしましょう?とミサカはお姉様の頭に手を置きつつ上位個体に尋ねます」ポン

御坂「ちょ、ちょっと何で私の頭押さえるのよ!?」

11111号「え?……あぁすいません、何か高さが丁度よかったんで、
とミサカは謝罪しながらもお姉様の頭をぽんぽんと軽く叩くのをやめません」ポムポム

御坂「く……なんて屈辱……」ギリッ

打ち止め「よーし決めたよー!ってミサカはミサカは決断してみたり!」

11111号「む、決まりましたか、では言ってやってください、
ドぎついお題でこやつらを絶望の淵に沈めてやりましょう、とミサカは囃し立てます」

打ち止め「ぜ、絶望って、そんな事しないよ!
ってミサカはミサカは人聞きの悪いこと言ってる11111号を睨みながら否定してみる!」

11111号「チッ、つまらん」

麦野「このクローンはマジでどうにかならないわけ?」

食蜂「今私の中で御坂さん超えたわよぉこの子……」

御坂「むしろまだ競ってたんかい!」

垣根「学習装置で性格の矯正とか出来ねぇのか?」

一方通行「布束も匙投げてやがったし、どォしようもねェンだろォよ」ハァ

732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:14:59.25
ID:4Tv/qKk/o

11111号「まったくこんなに可愛いミサカに対してなんという酷い言い草ですか、
とミサカは頬を膨らませてぷりぷり怒ります」プンプン

一方通行「ぶりっ子してンなよきめェ」チッ

打ち止め「それよりそろそろお題出してもいいかな?ってミサカはミサカは確認してみたり」

11111号「おぉっとそうでした、やっておしまいなさい上位個体、とミサカは号令をかけます」ゴー

垣根「お手柔らかに頼むぜチビちゃんよぉ」

打ち止め「えっとね、この前恋愛ドラマで男の人が女の人に告白してて、それがとっても素敵だったの。
だから男の人が女の人を口説いて告白するところを生で見てみたいな!
ってミサカはミサカは目を輝かせながらお願いしてみたり!」キラン

食蜂「あらぁ随分マセてるのねぇこの子」

麦野「何せむっつりな美琴ちゃんのクローンだからねぇ」

御坂「だからむっつりじゃないってば!!」

打ち止め「むっつりってなぁに?ってミサカはミサカは首を傾げてみる」クリン

11111号「簡単に言うと隠れド変態って事ですよ、とミサカは上位個体に耳打ちします」

打ち止め「えぇ!?お姉様は変態さんだったの!?ってミサカはミサカは驚愕してお姉様の背中から飛び降りてみたり!」ピョン

御坂「違うってのおおおお!!!変な事吹き込まないでよおおお!!!」

麦野「良かったじゃない、お馬さんから開放されて」ポン

御坂「良くないわよ……」

食蜂「御坂さんどんまぁい」ポン

御坂「あんたに慰められると余計腹立つんだって!!」

733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:16:11.32
ID:4Tv/qKk/o

垣根「つか男の告白が見たいって事はつまり俺か一方通行のどっちかが
やりたくもねぇ告白を誰かにやらなきゃならねぇって事だよな?」

一方通行「そォいうこったろうなァ」

御坂「ここは垣根さんの出番かな?そういうの手慣れてそうだし」

垣根「マジで?そらまぁ慣れてるか慣れてないかで言えば慣れてるけどよぉ」

11111号「慣れの度合いで言えばイヤガラセの過程で妹達を何人も口説き落としてる一方通行も相当だと思いますけどね、
とミサカはイヤガラセの為に女心を弄ぶ外道モヤシを冷めた目で見つめます」ジト

一方通行「なンの事やら。とにかく今回は垣根に任せてもいいか?オマエまだ何もやってねェし」

垣根「オーケー、やってやんよ。女を口説くなんざ朝飯前だ」フッ

麦野「スクール構成員の女に二股かけられた挙句にフられてたけどねー」

垣根「思い出させんなよ……」

11111号「ではていとくん、この場にいる適当な相手を口説いて告白してみてください、とミサカは号令をかけます」

食蜂「相手に迷ったら第一位さん何かお勧めよぉ?」

垣根「おい誰かこの腐女子生ゴミとして捨ててきてくれ」ガシ

食蜂「ちょっと気安く触らないでもらえないかしらぁ?女の子の頭を鷲掴みにするなんて人として最低よぉ?
そんなデリカシーのない事するから二股なんてかけられるのよ」

垣根「……」メキメキメキ

食蜂「あだだだだだ!!ちょ、やめて!!締めないで!!頭割れちゃうからぁ!!ごめんなさいごめんなさいぃぃぃ!!!」

734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:16:47.70
ID:4Tv/qKk/o

御坂「本当に学ばないわねこいつ……」

一方通行「おい垣根、第五位がこれ以上喋る前にさっさと相手選びやがれ」

垣根「ん?あーそうだな………じゃあ麦野、話がある」

麦野「私かよ……」

垣根「なぁ麦野、俺とオマエも結構長い付き合いだ。この際だからそろそろはっきりさせとこう」

麦野「んな前置きいらねぇっての、どうせお遊びの告白なんだから本題だけ言っとけ」チッ

垣根「そうか……じゃぁ直球で行くぞ?」

麦野「さっさとしなさい」

垣根「よし……麦野!!」カッ

麦野「おぉ?な、何よそんな気合入れた声出して……」ビクッ

垣根「麦野、俺がオマエに伝えたい事は一つだけだ……」ジッ

麦野「……何?」

垣根「ババア結婚してくれ!!」クワッ

麦野「死ね!!!」ヒュッ

スパァーン!!

垣根「げふぉあぁ!!!!」

735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:17:17.47
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11111号「ナイス回し蹴り、とミサカは脇腹を押さえて悶えているていとくんを見下しながらむぎのんを褒め称えます」

打ち止め「今の告白はちょっと……ってミサカはミサカはドン引きしてみたり……」

御坂「垣根さん最っ低……女の子に向かってババアだなんて……」

垣根「ゲホ、ゲホ……ち、違う、この場合の『ババア』は褒め言葉でだな……」サスサス

麦野「まだ蹴られ足りねぇか?あぁ!?」ギロッ

一方通行「どンな状況でも『ババア』は褒め言葉にはならねェよ。オマエ本当に女の扱い慣れてンのか?」

食蜂「そこらのチェリー君でももう少しマシな告白出来るわよぉ?」

垣根「……だって俺、どっちかっつーと告白される側だし。告白のやり方とか知らねぇよ!!
大体冗談だろうとオマエらなんざ口説きたくねぇんだよクソッタレが!!」

麦野「何逆ギレしてんの?朝飯前とか言ってなかったっけ?ぶっ殺すわよ?」ガシ

垣根「すいませんちょっと顔がいいからって調子ぶっこいてました、ごめんなさい離して下さい」

一方通行「そらオマエ心理定規にもフられるわァ……」

御坂「垣根さんがこんなにダメな人だとは思わなかった」フゥ

垣根「そんな心底かわいそうな人を見るような目をするのはやめろ!!俺の心が折れるたらどうすんだ!?」

736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:17:52.93
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11111号「さてそれでは、当然上位個体は満足していないのでぇ……」

打ち止め「ペナルティけってーい!ってミサカはミサカは手心なしで判決を下してみたり!」

デデーン♪

『全員、アウトー』

一方通行「垣根みてェなアホに任せたのがそもそもの間違いだったな……」

御坂「皆ごめんね?私が『垣根さんは慣れてそう』とか言って調子に乗せちゃったから……」

麦野「いいのよ、美琴は悪くないわ。悪いのは全部そこの馬鹿よ」

食蜂「本当、第二位さんにはがっかりね。そんな事じゃタチは無理よぉ?」

垣根「うんまぁ……今回は本当にすまん。でも第五位は死ね」

バチーン!!

一方通行「ほォォォォ!!!」

垣根「よおおおおおお!!!!」

御坂「ひゅぐ!!!」

麦野「ッッかあああぁぁぁ!!」

食蜂「もげら!!!」

737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:18:18.85
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「はぁ、それじゃ次のお題は簡単なのにするから頑張ってね?
ってミサカはミサカは失敗ばかりの皆を溜息混じりに見つめてみたり」

垣根「幼女に同情される程今の俺達は惨めに見えるのか……」

一方通行「オマエのせいだろ」

御坂「でも楽なお題にしてくれるって言うんならそれに越した事はないわよね」

麦野「私は当分垣根を許す気はねぇけどな」ギロッ

垣根「んなに睨むなよ……悪かったって」

打ち止め「んっとね、次はちょっと恥ずかしいけど高い高いをしてもらいたいな、
ってミサカはミサカは上目遣いでおねだりしてみたり」ジッ

※高い高い:主に親が幼児期の子供をあやす際に行う行動。対象の脇腹や脇の下を両手で抱え
バンザイする要領で思い切り頭上に持ち上げる遊び。
偶にそのまま空中にぶん投げたりする親もいるが結構危険なので持ち上げるだけに止めておいた方が無難である。

738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:18:54.32
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一方通行「マジで驚くほど楽なのが来たな」

麦野「確かにね、これなら誰でも出来るだろうし失敗する事も無いでしょ」

御坂「ここで本当に楽なお題にしてくれるあたり打ち止めはやっぱりいい子ね、私に似て」

垣根「……オマエ段々麦野に似てきたな」

食蜂「誰でも出来るって言うけど私は無理よぉ?」

一方通行「はァ?何言ってンだオマエ?」

食蜂「だってぇ、私お箸より重たいもの持った事ないお嬢様だもーん。女の子持ち上げるなんて無理よ無理ぃ」

垣根「うぜぇ……そしてムカつく……」

麦野「本気でクソの役にも立たないわねこの女」チッ

御坂「んー、けど実際結構力が要りそうだしさ、やっぱり今回も男性陣の出番じゃない?」

一方通行「いや、こン中で一番力仕事に向いてンのは間違いなく第四位だろ」

麦野「は?私だってか弱い女の子だぞこら」

垣根「か弱い女の子はそんな喋り方しねぇし、そもそもオマエ片手で浜面ぶん投げたり出来るだろ」

一方通行「か弱いって言葉に謝れ」

食蜂「『子』って言葉にも謝った方がいいんじゃなぁい?」

麦野「黙ってろ、もぐぞ」ギョロ

垣根「はい」

食蜂「ひっ」

739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:19:26.99
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「あ、あの、ミサカも出来ればあなたにやってもらいたいな、
ってミサカはミサカはあの人に意味ありげな視線を送ってみたり」チラッ

一方通行「あァ?俺か?」

食蜂「ご指名みたいね第一位さん」

御坂「ん、じゃあ一方通行、あんたに任せてもいい?」

麦野「まぁ私たち女の子にはちょっときついし、
垣根はさっきみたいにアホやらかすかもしれないし、妥当な所ね」

垣根「女の子?女の子?」

麦野「黙れ」

垣根「はい」

一方通行「……まァいいけどよォ」

打ち止め「えへへへ」

740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:19:53.20
ID:4Tv/qKk/o

指名された一方通行はめんどくさそうにぽりぽりと頭を掻きつつ、
ベッドの上で微笑んでいる打ち止めの元へ歩み寄る。

さて、特に断る理由もなかったのでそこはかとなくやる気になった一方通行だが、ここで一つの疑問が浮かぶ。
こいつ、打ち止めに高い高い出来るだけの筋力があんのか?
打ち止めは実年齢こそ一歳にも満たないものの、成長を促進されたクローンであるため
だいたい10歳前後の知能と外見を有している。10歳と言えばだいたい小学校4年生程度だ。
そして小学4年生女子の平均体重はおよそ34kgにもなる。これは案外重い。
打ち止めは小柄な方だし痩せ型でもあるが、それでも30kg程度はあるだろう。

余談だが二次元キャラはBMIが17程度だったりする事もザラである。身長160越えで体重40ちょいとかね。
私は声を大にして主張したい。流石に痩せ過ぎだろ!細けりゃいいってもんじゃねぇんだよ!!
絶対あばら浮いてるって!抱きしめたら痛そうだよ!!
……でもけいおん!みたいにやたらとリアルな体重設定されるのもちょっと複雑な気持ちである。
もう少し夢をみたいと言うか……あぁ男ってめんどくさい。

さてこういった二次元キャラにありがちな謎の体重マイナス補正がかかったとしても
打ち止めの体重が20kgを下回っているということは流石にあるまい。
果たして一方通行のようなモヤシにそれだけの質量を持ち上げることが出来るのだろうか?
……無理そうな気がする。
とは言え、人間の瞬間的に発揮できる力というのは案外馬鹿に出来ないものがある。
健常者が持久的に出せる力は概ね0,1馬力程度と言われているが、
瞬間的には1馬力以上の力を発揮する事も珍しくないのだ。
いくら一方通行がモヤシだろうと一瞬たりとも打ち止めを持ち上げられないという事は流石にあるまい。
まぁそれはそれで少し持ち上げたところで限界が来て打ち止めを落っことして大泣きさせるという面白未来が見えるのだが。

741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:20:33.36
ID:4Tv/qKk/o

一方通行「……とか思ってンだろオマエら?」

垣根「……」

御坂「……」

麦野「……」

食蜂「……」

力を入れやすいように中腰で打ち止めの脇の下に手を回しつつ、
一方通行は背後で複雑そうな顔をしていた他のレベル5勢を横目で睨む。
誰も反論しないところを見るに、やっぱり皆無理だと思っていたらしい。

一方通行「チッ、ナメられたモンだな俺も」

垣根「いやでも実際大丈夫なのか?言っちゃ悪いがそこらの女より非力なんじゃねぇかオマエ?」

御坂「ね、ねぇ、やっぱり代わろうか?持ち上げようとして打ち止め落っことしたりしたら大変だし……」

麦野「女にこんだけ気を使わせるなんて、なっさけないわねぇ第一位」

食蜂「でも本当に細いわよねぇ第一位さん。それにすっごく色白だし、羨ましいわぁ」

一方通行「あァもォ黙ってろオマエら!!学園都市の頂点がガキ一匹持ち上げられねェわけねェだろ!!」

742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:21:02.03
ID:4Tv/qKk/o

垣根「身体能力と序列は関係ねぇっての」

一方通行「見とけクソどもが、この程度軽くこなして……」

一方通行とて本当は理解しているのだ。打ち止めを持ち上げられるかどうか正直微妙……
いや多分無理なんじゃないかと言う事を。普段の一方通行なら適当な理由をつけて他に押し付けていただろう。
彼は正面から戦って醜態を晒すくらいなら卑劣な手を使うことも逃げ出すことも辞さない男なのだ。
しかし極度の疲労と度重なる格下からの挑発により彼は冷静さを欠いており、
正々堂々と打ち止めを抱え上げて皆を見返してやろうという彼らしくない自己顕示欲に支配されかかっていた。
実際は挑発ではなく本気で気遣われていただけなのだが、そんな事はもはやどうでもいい。
と言うかそっちの方が惨めだ。

一方通行は悪態を吐きつつ打ち止めの方へと向き直り、既に彼女を掴んでいる腕に力を込めようとする。
しかしそこで、彼は気付いてしまった。

一方通行「……ッ!?」

打ち止め「……」

打ち止めの瞳に、怯えにも似た不安の感情がありありと浮かんでいる事に。

743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:21:51.18
ID:4Tv/qKk/o

一方通行「打ち止め……?」

打ち止め「だ、大丈夫だよ?気にしないで!ってミサカはミサカは気丈に振舞ってみたり」

怪訝そうな顔をする一方通行に対し、打ち止めは慌てて笑顔を取り繕う。
何を隠そうこの状況、一番不安なのは打ち止めなのだ。
ちょっとした下心から一方通行を指名してみたはいいものの、
間近で見るとその腕の細さが、肩幅の狭さが、胸板の薄さが、この上なく心配になってくる。
それでも今更『やっぱり別の人にして』とは言えない。
そんな事をしてしまえば一方通行の自尊心を大きく傷つけてしまう事になるからだ。

打ち止め「大丈夫、ミサカは大丈夫だから、ね?ってミサカはミサカはもう一度念を押してみたり」

だから彼女は『失敗して地面に落とされるかも』という内心の不安を押し殺して懸命に笑う。
幼女にすら気遣われる学園都市最強の姿がそこにあった。

一方通行「……なァ打ち止めよォ」

しばしの間が空き、不意に一方通行が口を開いたかと思うと、
打ち止めの脇の下に添えられていた彼の腕から力が抜け、拘束が緩む。

744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:22:58.99
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「な、何?どうしたの?ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

一方通行「俺は確かに他人の驚いたり怯えたり泣き叫んだりする姿を見ンのが大好きだ。
けどな、流石にオマエみてェな小っせェガキをいじめて喜ぶ程外道じゃねェンだよ。
泣かれるとウザそうだし」

打ち止め「え?」

先程までのムキになった様子が嘘のように、一方通行は冷静な表情で淡々と言葉を続ける。
どうやら幼女にまで気を遣われるという酷い侮辱を受けた事により、一周回って逆に冷めて来たようだ。

頭に血が上っていたはずなのにある瞬間怒っていた事そのものが馬鹿らしくなって
突然冷静になるという事は現実にも結構起こったりする。

一方通行「全員が思ってる通り、俺の力でオマエを持ち上げられるかどうかは正直微妙な所だ。
オマエがそンな不安そうな面すンのもよく分かるし、はっきり言って俺も不安なンだよ。
だからよォ、もしオマエが俺には任せられねェって判断したンなら俺は大人しく手を引く。
イタズラにオマエを不安がらせるような真似をしようとは思わねェ」

打ち止め「で、でもミサカがあなたを指名したんだし……」

一方通行「ンな事気にしなくていい。もし俺のプライドが傷つく、とか思ってンならそれもお門違いだ。
能力がなけりゃ俺の身体能力が並以下なンてのはとっくに周知だからな」

745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:23:34.53
ID:4Tv/qKk/o

一方通行は優しげな口調で打ち止めを慰めつつ、彼女の肩にぽんと手を置く。
学園都市の誇る外道モヤシに有るまじき行為だが、本音は『泣かれるとウザそうだし』の部分である。
無理に高い高いしようとして途中で打ち止めを落としてしまえば
泣かれたり騒がれたりして面倒な事になるのは目に見えている。
それに加えて他のレベル5勢は幼女すら持ち上げられない彼を全力で馬鹿にしてくるだろう。
また、よしんば成功してもその反動で一方通行の身体はボロボロになってしまう可能性が高い。どんだけ貧弱だお前。
ちょっと気遣うような事言って適当に他に押し付けるのが得策だ、と冷静になった彼は判断したのだ。

一方通行「だからな、垣根か第四位辺りに任せとけば安全に……」

打ち止め「ううん!ミサカはあなたがいい!ってミサカはミサカは決断してみたり!」

一方通行「えっ」

打ち止め「ミサカはあなたを信じる!あなたにミサカの命を預けるよ!
ってミサカはミサカは一瞬でもあなたを疑った事を恥じながらも迷いを振り切ってみたり!」

一方通行「あァー……でも万が一途中で落としたりしたら痛ェぞ?オマエがそンなリクス負うことは……」

打ち止め「ミサカの事は気にしないで!それにもし失敗しても誰もあなたを責めない!ミサカが責めさせない!
ってミサカはミサカは力の篭った目で真っ直ぐにあなたを見つめてみたり!」

一方通行「えェー……」

作戦失敗。下手に優しい態度を取ったことで打ち止めの健気な自己犠牲精神に火がついてしまったらしい。
まったく、いい子過ぎるのも考え物だ。

746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:24:44.42
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「さ、いつでもいいよ!ってミサカはミサカは両手を握り締めて準備万端な事をアピールしてみる!」

一方通行「……」

熱っぽい目で見つめてくる打ち止めを前に、一方通行は引き攣った顔でたじろぐ。
出来れば断りたい。垣根辺りに押し付けたい。が、ここまで言わせておいて
今更自分の方から断ると言うのも気が引ける。と言うか断ると問答無用でペナルティを喰らいそうな気すらする。
もう後には引けない。やるしかないだろう。
仕方なく、一方通行は再び身を屈め打ち止めの身体に腕を回すと、一度大きく息を吐き、彼女を正面に見据えた。

一方通行「……いくぞ打ち止め」

打ち止め「うん、どうぞ!ってミサカはミサカは力強く頷いてみる」

一方通行「おおおおォォォォォォああァァァァァ!!!!!」グッ

気合一閃、一方通行は咆哮を上げつつ腕に慢心の力を込める。
今彼は生まれて初めて本気の力を出そうとしていた。たかが幼女を持ち上げる為だけに。

747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:25:13.55
ID:4Tv/qKk/o

一方通行「ぐああああァァァァァ!!!!」グググ

打ち止め「……」

が……駄目っ……
喉が張り裂けるほどに叫び、額に血管を浮かびあがるほど力を込めても、打ち止めは1mmたりとも浮かばない。
先にも説明した通り、人間が瞬間的に発揮できる筋力というのは相当なもののはずなのだが、
どうやら一方通行の筋力は生きていくのが心配になるほど低いらしい。

一方通行「うおォォォォ……」

打ち止めを浮かべることが出来ぬまま、一方通行の声と腕に込められた力は徐々に弱々しくなっていく。
スタミナひっくいなお前!!

748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:25:41.14
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め「……」

そんなあまりにも情けない一方通行を見て打ち止めは思う。
『自分の為にこれほど真剣になってくれているこの人に恥をかかせるわけにはいかない』と。
このままではこの人が諦めてしまうのも時間の問題だろう。それはダメだ。
この人に幼女すら持ち上げられない貧弱モヤシ野郎などという汚名を着せてしまってはいけない。
その為にも、なんとかして高い高いを成功させなければ……
しかしこの人に自分を持ち上げるだけの筋力が無い事はもはや明白、その上既に彼のスタミナは尽きかけている。
高い高いをされる対象である自分に一体何が出来ると言うのか。打つ手など……
いや弱気になってはダメだ!何とかして成功させるんだ!そして自分もこの人も笑顔で終わるんだ!
でもどうやって……

打ち止め「……!」

その時打ち止めの脳裏に天啓の如き妙案が浮かぶ。
これだ!これしかない!これならいけるかも知れない!!
……しかし、この方法は危険だ。成功すればいいが失敗すれば自分の身が危ない。最悪死に至る可能性すらある。
その上それだけの犠牲を払っても成功率は決して高くは無いだろう。
他に案は思い浮かばないとは言え、果たして本当にこんな分の悪い賭けを実行に移して良いのか?

749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:26:15.76
ID:4Tv/qKk/o

一方通行「ぐゥ……はァ、はァ……」

打ち止め「!!」ハッ

悩んでいる暇はない。この人はもう限界だ。やるしかない!賭けるしかない!!
自分のわがままでこれ以上この人に絶望を味合わせて良いはずがない!!

打ち止め「……ねぇあなた」

一方通行「……あァ?」ゼェゼェ

脂汗を滴らせ、肩で息をしながらも、それでも打ち止めを離そうとしない一方通行に向かって
打ち止めは柔らかく微笑みながら語りかける。その笑顔はどこか儚く寂しげで、しかし、とても美しかった。

打ち止め「ミサカのこと、離さないでね?ってミサカはミサカは念押ししてみたり」

一方通行「あ?そりゃどォいう意味……」

打ち止め「よいしょっと」

怪訝な顔で問いかけてくる一方通行を遮るようにして、打ち止めはベッドの上で屈み込むと、
両手を下ろして敷布団に密着させた。

750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:26:52.00
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打ち止め「いっけえええぇぇぇぇぇ!!!!」バチバチバチィ!!

打ち止めはそのまま全力の電撃を自分の真下にだけピンポイントで放つ。

一方通行「うおォォ!!?」

瞬間、眩い光が打ち止めの真下から放たれたかと思うと、
同時に彼女の小さな身体はまるで跳ね飛ぶように空中に投げ出され、否、空中に射出され、
打ち止めを抱えた一方通行の両手もそれに引っ張られるようにして跳ね上がった。

御坂(あの子……ッ)

11111号(上位個体……!!)

いったい打ち止めは何をやったのか?それを理解できたのは同じ発電系の能力者である御坂と11111号だけであった。
恐らくあの時、打ち止めが自分の真下という極小範囲にピンポイントで放った高圧の電流は
布団とパイプベッドを瞬時にプラズマ化させ、体積を膨張させたのだろう。
そしてその反動で打ち止めは上空へと射ち出されたに違いない。サーマルガンの原理である。
真下で小規模な爆発を起こしてその反動でぶっ飛んだと捉えても良い。

751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:27:18.50
ID:4Tv/qKk/o

打ち止め(やった、成功したよ……ってミサカはミサカは……)

満身創痍で空中に投げ出されながらも、打ち止めは己の策の成功を確信し満足げな笑みを浮かべる。
これでいい、これで一方通行の腕が自分を放さないまま高く掲げられれば一応高い高いの形は完成する。
その後すぐにベッドに落ちることになるだろうが、それはもう構わない。
ちょっと、いやかなり無理があるが、これで今回のお題は無事成功、大満足という事にしてしまおう。
これであの人の名誉は守られるんだ。あの人も喜んでくれるよね……?

一方通行の事を想いながら、打ち止めは高く高く、際限なく高く上空へと浮かび上がって行く。
そして――

ゴスン!!!

打ち止め「」

天井に、頭からめり込んだ。

752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:27:46.16
ID:4Tv/qKk/o
/ ∥ =只= ∥ ヘ
i / ´ ` ヘ i
゙、 ヘ.___,ヘ__,ノヾr’
|=.|.| | ´╂`.| |..|.=|
| | | |,・╂>.|,| | i
; ,|//.・╋> ;ヽ| i.
/´,`ヾ、∥, /`ヽ、.i
/ / | `´冫 丶. \
/ / | / .丶 ゝ
\ /⌒へ、 | 丶,ィ´⌒冫 ノ
` ` .| |ソ__,ノ |-_〆、 ノノ
|――|ー|――|
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冫; ; ;! |. l : 〈
// l l| !l l l i!
! l .l l| i l l l i,.
/\/| |\/:i ※AAは比喩的表現です
|..:::::::::| i.::::::::::|
.!:::::::::| !.::::::::|
|::::::::! !:::::::|
,|:::_:| / レ、
||/ ` | /
`|. l / 丿
\_/ ヽ-´ 彡

753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:28:40.05
ID:4Tv/qKk/o

一方通行「……」

自身を弾丸に見立てたサーマルガンの原理で射出された打ち止めの初速は実に亜音速にまで達していたのだ。
一方通行の細腕がそんなもの支えきれるはずも無く、彼は当然の如く手を離していた。
というか一瞬で振り切られていた。その為今回に限っては一方通行に非は無いだろう。

打ち止め「」プラーン

垣根「……」

御坂「……」

麦野「……」

食蜂「……」

一方通行「……どォいう事なの」

目の前で起きた事に理解が及ばず、一方通行は焼け焦げたベッドと
天井からぶら下がる打ち止めを交互に見比べながらぽつりと呟く。
しかしその問いに答えられる者などいようはずもない。
その後裏方の妹達が慌しく打ち止めを天井から下ろすのを見届けると、一行は静かに病室を後にした。

754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/25(日) 21:29:23.82
ID:4Tv/qKk/o

人物名鑑

打ち止め(らすとおーだー)

検体番号20001の妹達であり、妹達を統べる上位個体。頭部に立派なアホ毛を持つ。
他の妹達と違って外見年齢は10歳ほどで感情表現も非常に豊か。
天真爛漫を地で行く性格をしており本SS屈指の癒し役である。それ故に扱い辛かったりもするのだが。
理由はともかく一方通行が絶対能力進化を凍結してくれた事に感謝しており、それが切欠で彼に興味を持つ。
持ち前の前向きさで一方通行が妹達に行ってきたイヤガラセのほとんどを好意的に脳内変換する為、
一方通行の事を『妹達と遊んでくれる素敵なお兄さん』だと考えていたりする。脳味噌お花畑ってレベルじゃねぇ。
また、そんな底抜けのポジティブさを持つ彼女である為、一方通行も彼女をイヤガラセの標的とする事はない。
イヤガラセを好意的に受け取られるせいで彼好みのリアクションをとってくれないからだ。
登場人物のほとんどが不幸になる事に定評のある本SSにあって、
これまで永きに渡って大した被害に遭う事なくやってきた彼女だったが、
今回ついに天井に頭からめり込むという深刻な被害を被った。やはり一方通行に関わるとろくな事がない。
口調がとても面倒なので私のSSでは毎回出番が非常に少ないです。

755 :元>>1 [saga]:2012/03/25(日) 21:30:12.65 ID:4Tv/qKk/o
投下終了
大丈夫、打ち止めは死んでない。大丈夫

756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/25(日) 21:36:10.77
ID:J4IrNtr6o
無茶しやがって・・・

763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/25(日) 22:10:22.09
ID:bsPQUrM90
比喩AAクソワロタwwwwww

764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/03/25(日) 22:14:32.35
ID:JtRQ9kiyo
打ち止めァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーー!!!

796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:44:14.82
ID:u0m+lVDAo

一行が次に案内されたのは研修室という名目の大き目の部屋だった。
その部屋は今まで回ってきた部屋と違って医療器具は見当たらず、また薬品の臭いもほとんど感じられない。
病院の一室というよりはどちらかと言うと大学の講義室に近いイメージだ。
そして今、彼らの前には一体の人形が横たわっている。

11111号「はい皆さん、今からこちらの人形を使って心肺蘇生の訓練をしますよ、
とミサカは人形を指し示しながら簡単な説明をします」

一方通行「……」

垣根「……」

御坂「……」

麦野「……」

食蜂「……」

11111号の話を聞いているのかいないのか、一行は横たえられた人形を黙って見つめる。
心なしか一方通行の目に動揺の色が見られ、他のメンバーは皆一様に肩を震わせている。

797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:44:50.62
ID:u0m+lVDAo

一方通行「……おい」

11111号「はいなんでしょう?とミサカは首を傾げます」

一方通行「この人形よォ……」

一方通行は渋い顔をしたまま人形を指差すと、ゆっくりと11111号の方へと顔を向ける。

一方通行「なンで俺モデルなンだよォォォォォォ!!!!」

その人形は、中性的に整った顔立ちに真っ赤な瞳、真っ白い髪と肌を持ち、
黒いシャツとジーンズという一方通行が夏によく着ている服装そのまんまの格好をしていた。

デデーン♪

『垣根、御坂、麦野、アウトー』

垣根「なんだこれ……本物と区別つかねぇレベルだぞ……」クククク

御坂「学園都市の技術の無駄遣いがこんなところにも……」フフフ

麦野「一瞬素で第一位が寝てんのかと思ったわ」ケケケケ

食蜂「精巧な作りの等身大男性型ドール……なるほどそういうのもあるのねぇ、夢が広がるわぁ」

垣根「広げんな、縮めとけ」

御坂「こいつ開き直りすぎでしょ……」

麦野「もうBL趣味隠す気ねぇな……」

798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:45:15.31
ID:u0m+lVDAo

バチーン!!

垣根「うおあっはあああぁ!!!」

御坂「ひぃッ!!!」

麦野「ふああぁ!!!」

一方通行「おい答えろ、何なンだこの人形?何で俺がモデルなンだよ……」

11111号「妹達の中にそういうの好きな奴がおりまして、
経費削減の為にそいつから(強制的に)拝借しました、とミサカは……」

一方通行「この企画の為に作ったとかじゃなくて個人の持ち物なのかよこの人形!?怖ェよ!!」

11111号「あ、ちなみに頭髪は本物を使用しております、とミサカは余計な追加情報をお伝えします」

一方通行「ほ、本物ォ!?」

11111号「あなたが切った髪や日々の極僅かな抜け毛を必死に集めたそうですよ」

一方通行「マジで怖ェンだけど!!何ですかァその執念!?」

799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:45:43.68
ID:u0m+lVDAo

11111号「ねらい目は風呂場の排水溝だとか、とミサカは更に更に余計な情報を……」

一方通行「やめろ!!やめてくれ!!いつの間に風呂場に侵入したンだよ!?何がそいつをそンなに駆り立てるンだ!?
復讐か!?妹達からかって遊ンでる俺への復讐で呪いの人形でも作ろうとしてンのか!?」

11111号「ご安心ください、本人曰く『健全な愛』らしいです、とミサカは遅すぎるフォローをしてみます」

一方通行「これっぽっちも安心出来ねェ……むしろ寒気がしたわ……」ゾクッ

御坂(黒子に狙われてる時の私みたいな心境なのかな……こいつの場合半分くらい自業自得な気もするけど)

※この一方通行さんはイヤガラセの為に遊び半分で妹達を誑かしたりする外道です。

800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:46:15.27
ID:u0m+lVDAo

垣根「健全な愛の持ち主は等身大の人形なんざ作らねぇよ」

食蜂「こんな人形作られるほど愛されてるだなんて、ロマンチックねぇ」

一方通行「オマエロマンチックの意味わかってンのか!?」

麦野「要はこれアレでしょ?ダッチ……」

一方通行「やァめェろォよォ!!そォいう事言おうとすンのマジでやめろよォ!!!
わかっててもそォいうのは言葉に出しちゃダメだろォ!?」

御坂(ダッチ……?)

11111号「大丈夫ですよ一方通行、この人形はあくまで観賞用らしいです、
とミサカは意外と打たれ弱い一方通行を慰めます」

一方通行「か、観賞用だァ?それならまァ……いや良くねェよ!!こンなモンが作られてる時点できめェンだよ!!
つーか『この人形は』って事はもしかして他の用途に使う為の人形もあンのか!?」

11111号「それではそろそろ訓練に移りましょうか、とミサカは聞こえなかった振りをして話を先に進めます」

一方通行「否定しろよ!!そォいう意味深な態度やめろクソがァ!!!」

御坂(黒子は私の人形とか作ってないでしょうね……)ビクビク

801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:46:41.02
ID:u0m+lVDAo

11111号「さて怯えてる一方通行は放っといて、心肺蘇生と言えば何だと思いますか?
適当に答えてみてください、とミサカはていとくんに振ってみます」

垣根「あ、俺?あー、心肺蘇生ねぇ……心臓マッサージとかじゃねぇ?」

11111号「何とも退屈で常識的な回答ですね、いつまで常識人の皮被ってんですかこの皮被りが、
とミサカは何の面白みもない返答をしてきたていとくんを罵倒します」

麦野「これだから包茎野郎は」ハァ

垣根「張り倒すぞこの性悪クローンが。つーか何で麦野まで便乗して俺の事罵倒してんの?」

一方通行「まァ実際オマエ仮性人だしな」

垣根「ちっげぇよ馬鹿が!!!こちとらズル剥けだよ!!!浜面と一緒にすんじゃねぇよ!!」

麦野「わざわざ浜面引き合いに出すなよ……知りたくもない情報が二つも増えたじゃないの……」

御坂(火星人……?)

11111号「ではお姉様、心肺蘇生と言えばなんでしょう?とミサカは対象を変えて再度質問してみます」

御坂「え?えっと、電気ショックとか?」

11111号「……お姉様、道端に倒れてる人がいても能力で電気ショックかましたりするのはやめてくださいね?
間違いなくトドメになりますから、とミサカは電気を使った心肺蘇生は極めて繊細である事を仄めかします」

食蜂「ガサツな御坂さんに電気ショックなんてやられたら炭になっちゃいそうで怖いわぁ」

御坂「あんたらこの企画終わったら炭にしてあげようか?」

802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/28(水) 20:47:08.83
ID:u0m+lVDAo

11111号「ではみさきち、ビシッと答えてください。ずばり心肺蘇生と言えば?
とミサカはお姉様をスルーしてみさきちに問いかけます」

食蜂「簡単ね、心肺蘇生シチュと言えばまずは人工呼吸よぉ!」カッ

11111号「グッド、とミサカは親指を立てます」

一方通行「それが正解なのかよ」

垣根「シチュって何だシチュって」

※シチュ:シチュエーションの略。オタク、主に腐女子が好んで使う傾向があるとかないとか。

食蜂「溺れて水を飲んでしまった友人を助ける為に人工呼吸を施そうとする主人公(勿論両方男)!
近付く唇、男同士なのに何故か高鳴ってしまうハート!そのまま実際に唇を奪ってしまうもよし、
直前で目を覚ましちゃって『な、何してんだよ!?』『いや、これは!!』ってお互い顔を赤くして慌てる展開もよし!
その後は『た、助けてくれようとしてたんだよな?』『あ、あぁ……』みたいな感じで……あぁもう堪らないわぁ!!」ゾクゾク

麦野「うわぁ……うわぁぁ………」

垣根「やべぇ、やべぇよこいつ……乾いた笑いも出てこねぇよ……」

御坂「ちょっと一方通行、あんたのせいだからねこれ……」

一方通行「えェェ……」

803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:47:41.18
ID:u0m+lVDAo

11111号「あなたが下手にみさきちの秘密を暴露したせいで
開き直ってオープンな妄想垂れ流し腐女子に成り果ててしまったようですね、
とミサカはみさきちに話題を振った事に軽く後悔をしながら一方通行を非難します」

一方通行「俺は開いちゃいけねェ扉を開けまったのか……」

食蜂「こうなってくると主人公と友人にもっと詳細な設定が欲しいわねぇ……
えっと、主人公は溺れた友人を助けるんだからスポーツ万能で野生的な感じにしてぇ、
対比として友人の方は都会的な……あ、メガネとかありよねぇ、となるとセリフもそれっぽく……」ブツブツ

垣根「どこまで行くんだこの妄想……」

麦野「きっついわねこれ……」

デデーン♪

『食蜂、アウトー』

食蜂「へ?あれ?な、何でぇ!?」

垣根「そらそんだけニヤつきながら妄想垂れ流してたらアウトも取られるわ」

麦野「つかもう人間としてアウトだわお前」

御坂「今世界で一番醜い物はなんですかって聞かれたら食蜂って即答するわよ」

一方通行「理性も知性も無く本能だけで動く人間ってのは醜いモンだなァオイ」

11111号「またあなたは自分で原因作っといてそういう事を……とミサカは一方通行の物言いに呆れ果てます」ヤレヤレ

804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:48:08.97
ID:u0m+lVDAo

バチーン!!

食蜂「ごめすッ!!!」

11111号「気を取り直しまして、みさきちの言った通り心肺蘇生といえば人工呼吸です、とミサカは仕切りなおします」

垣根「待て待て待て、ちょっと待て。まさかとは思うが
そのリアルな等身大一方通行人形使って人工呼吸の練習やるとか言い出すんじゃねぇだろうな?」

11111号「ははは、まさかそんな、そんな拷問みたいな事は流石にしませんよ、とミサカは笑って受け流します」

垣根「本当か?本当だな?信じるぞ?」

御坂「あーよかった、それ聞いて安心したわ」

麦野「例え人形だろうと第一位を模した物体に口付けするなんざ死んでも嫌だしね」

一方通行「俺も俺の人形がそンな風に使われるのなンざ御免だけどよォ、なンか微妙にムカつくなァオマエら」

11111号「それでは今から皆さんの内のどなたか一人にこの人形を使って
マウス・トゥ・マウスの実演練習をして頂きます、とミサカは」

垣根「うおおおぉぉぉぉい待てやこらあああぁぁぁ!!!!」

御坂「あんた今『そんな拷問みたいな事しない』って言ったばっかじゃないの!!」

805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:48:35.05
ID:u0m+lVDAo

11111号「人工呼吸ではなくマウス・トゥ・マウスですので、とミサカは言い訳してみます」

垣根「同じだよボケがああああ!!!」

御坂「どっちにしろ拷問じゃないのよおおおお!!!」

麦野「ふざけんなクソが!!
こんな第一位クリソツのきめぇ人形でマウス・トゥ・マウスの練習なんてやってられっか!!!」

一方通行(拷問だのきめェ人形だの、地味に傷つくわァ……)

食蜂「はいはーい!誰か一人なら是非第二位さんが実演練習するのがいいと思いまぁす!」

垣根「おい誰かこの腐女子縛って猿轡でも噛ませとけ!!」

11111号「ではていとくんこちらに、とミサカは人形の前から手招きしてみます」オイデオイデ

垣根「行かねぇよ!!何があろうと行かねぇよ!!!
例え今銃で狙われててそっちに行かねぇと死ぬって状況でも行かねぇよ!!!」

11111号「そんなイヤですか……んじゃ一方通行、あなたにしましょう、
とミサカはていとくんを保留にして一方通行に向かって手招きします」

一方通行「はァ!?何で俺にターゲットが移るンだよ!?」

11111号「ほら、人形のモデルはあなたですし抵抗もないでしょう?」

806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:49:07.85
ID:u0m+lVDAo

一方通行「大有りだよ馬鹿野郎!何が悲しくて自分の人形と口付けしなきゃならねェンだ!?」

食蜂「第一位さんと第一位さんの人形……双子のアルビノ男子の絡み……ありだと思いまぁす!!」ピキーン

一方通行「オマエいい加減黙ってろォォォォ!!!」

11111号「まぁまぁ良いではありませんか、ファーストキスが自分の人形と言うのも良い笑い話になると思いますよ、
とミサカは一方通行を説得します」

一方通行「痛ェ話にしかなンねェだろォが!つーか人形がファーストキスにカウントされちまうのかよ!?」

食蜂「へぇぇ、第一位さんファーストキスもまだなのぉ?案外初心なのねぇ」

一方通行「あ゛ァ?」ギロ

11111号「えぇ、何せこの男、生粋の童貞ですから。
ファーストキスどころか女性と手を繋いだ事すらありませんよ、とミサカは補足します」

垣根「フッ」

麦野「クス」

食蜂「フフンッ」

デデーン♪

『垣根、麦野、食蜂、アウトー』

807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:49:44.15
ID:u0m+lVDAo

麦野「流石……ブレない童貞っぷりね第一位」クククク

一方通行「いやあるから、手ェ繋いだ事くれェあるから。オマエら何笑ってンのマジで」

垣根「え、あんの?オマエどんな顔して女と手ぇ繋いだの?
いつもみたいに眉間に皺寄せた仏頂面で?つーか童貞は否定しねぇのか?」ケケケケ

一方通行「何こいつクッソうぜェ」

御坂「いやでも想像出来ないわ、一方通行が女の子の手を引いてるところなんて……」

一方通行「想像しなくていいわボケ、死ね」

食蜂「第一位さんは色々な初めてをいつか出会う王子様の為にとってるのね、素敵よぉ」キラキラ

一方通行「うわァもォオマエマジできめェなァ!!!こっちに引き込ンだの大失敗だよクソがァ!!!」ゾゾゾ

バチーン!!

垣根「ぴゃあああぁぁ!!!」

麦野「へあッッ!!!」

食蜂「もぺぇ!!!」

808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:50:16.49
ID:u0m+lVDAo

11111号「しかしていとくんはダメ、一方通行もイヤだとなると、誰が実演練習をやるんです?
流石に女性陣にこんな人形使わせるのはミサカとしても心苦しいのですが、
とミサカ悲痛な面持ちで呟いてみます」

御坂「どこが悲痛な顔なのよ……」

食蜂「今にも笑い出しそうな顔してるわねぇ」

麦野「心苦しいんなら普通の人形持って来い」

11111号「そいつは出来ない相談です、とミサカは大きく手でバッテンを作ります」ダメダメ

垣根「どうあっても一方通行の人形を使わせたいみてぇだな……」

麦野「誰か一人を生贄に捧げなきゃならないわけね」チラッ

御坂「誰か、一人……」チラッ

一方通行「生贄……」チラッ

垣根「え、ちょっと、君ら何でこっち見てんの?」

食蜂「やっぱり第二位さんがベストじゃないかしらぁ?」

垣根「おま、何言ってんだコラァ!?」

809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:50:49.19
ID:u0m+lVDAo

一方通行「っせェな、オマエ汚れ役なンだからこォいう時に動けなくてどォすンだよ?」

垣根「ふざけんな!!大体オマエはいいのか!?人形とはいえオマエの形した物体と俺が口付けする事になんだぞ!?
オマエだってイヤだろうがそんなの!!つーか絵的にやべぇって!!」

一方通行「ンなモンイヤに決まってンだろ。
けど下手にオマエ擁護すっと俺が実演する羽目になりそォだしよォ……
流石に自分の人形で人工呼吸の練習とかそっちの方がNGだわ」

麦野「諦めな垣根、あんたはこういう役回りなのよ」ポン

御坂「ごめんね垣根さん、ごめん、ごめん……」

垣根「謝るくらいならオマエがやれ」

御坂「あぁそれは絶対イヤ。何があってもイヤ」

食蜂「いよいよ生BLが拝めると聞いて」

11111号「では満場一致でていとくんに実演して頂くということで、とミサカは決を下します。決定決定」

垣根「理不尽過ぎんだろうがあああああああ!!!」

11111号「もー、あんまりわがまま言うとこっちも強硬手段に出ちゃいますよ?
とミサカは頬を膨らませながら駄々っ子なていとくんを嗜めます」メッ

垣根「脅しのつもりか!?ふざけんな!例えペナルティ喰らおうがここは譲らねぇぞ!!
どんだけケツシバかれようと一方通行の人形と口付けするよりゃマシだ!!」

810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:51:23.26
ID:u0m+lVDAo

11111号「もしもし本部ですか、ていとくんが言う事聞かないんでお仕置き用に至急第七位さんの派遣を、
とミサカはMNWを通して裏方の妹達に最終兵器の出動要請を……」

垣根「いやぁぁぁぁ!!やめてええええええええ!!!!」ヒィィィィ

デデーン♪

『一方通行、麦野、アウトー』

麦野「オカマみてぇな声出してんじゃないわよバ垣根がぁ!!」

一方通行「すっかり第七位恐怖症だなオマエ」クククク

垣根「オマエもあいつにケツぶっ叩かれたんだからわかるだろ!?マジで足腰立たなくなるレベルだったろうが!!」

一方通行「俺は第七位に殴られた瞬間意識トンだから正直よくわかンねェンだよ」

垣根「今だけはオマエの耐久力の低さが羨ましいわ……」

御坂「むしろ何発もあのすごいパンチを耐えてた垣根さんの耐久力が異常なんだって……」

食蜂「第二位さんのお尻に第七位さんのすごい○ン○が何発もぶち込まれたですってぇ?」ピク

垣根「その悪意まみれの伏字はやめろ!!つーかオマエマジで死んで!!」

バチーン!!

一方通行「があああァァァァ!!!」

麦野「っづううぅぅ!!!」

811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:51:50.52
ID:u0m+lVDAo

11111号「さてていとくん、第七位さんを召喚するか大人しく人工呼吸を実演するか、
どちらでも好きなほうを選んでください、とミサカは天使のようなスマイルでていとくんに二択を迫ります」ニタ

垣根「救いはないんですか?分かり合う事は出来ませんか?」

11111号「神は死んだ、とミサカはニーチェの言葉を借りてみます」

垣根「…………人工呼吸の方向で」

11111号「その言葉が聞きたかった、とミサカは最高の笑顔で親指を立てます」グッ

垣根「ちくしょう、ちくしょう……」

食蜂「っし」グ

一方通行「小さくガッツポーズしてンじゃねェぶっ殺すぞ」

11111号「ではていとくん、こちらに、とミサカはにこやかに手招きします」カムカム

垣根「ぐ……」

垣根は心底嫌そうな顔で歯軋りをしながらも、第七位という彼にとって最悪のカードをチラつかされた為、
仕方なく11111号に従って横たえられた人形の前へ移動しその場にしゃがみ込む。
それにしても見れば見るほど一方通行そっくりの人形だ。精巧さではオ○エント工業を遥かに凌ぐだろう。
これに人工呼吸をしなければならないのかと思うと想像しただけで酷い吐き気が込み上げて来るが、
それでも第七位に吹っ飛ばされるよりは幾分マシだと垣根は自分に言い聞かせる。

812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:52:17.77
ID:u0m+lVDAo

11111号「それではまず気道の確保を行ってください、とミサカはていとくんに指示を出します」

垣根「おう……後頭部下げて下顎持ち上げりゃいいんだよな?」ソロソロ

11111号の指示に従って人形の気道確保を行うべく、垣根は恐る恐るといった様子で
一方通行人形に向かって手を伸ばしていく。必然、身体全体を人形に近付けることになる為、
垣根は少しでも人形から遠ざかろうと必死に身体を捻り顔を逸らしている。そこまで嫌か。
そしてその手が人形の額と顎に添えられた瞬間――

垣根「いって!!」ビクッ

垣根は短い悲鳴を上げながら両手を振り上げるようにして人形から離すと、
そのまま仰け反るようにして尻餅をついた。

御坂「ど、どうしたの?」

麦野「何か仕掛けでもあったか?」

垣根「いや……静電気……」イテテテ

一方通行「クッ」

デデーン♪

『一方通行、アウトー』

垣根「オマエ俺が痛い目に遭う度に笑うよな?正直結構傷つくんだぞ?」

一方通行「事あるごとにオーバーリアクション取るオマエが悪ィンだよ!!」

バチーン!!

一方通行「っくああァァァァァ!!!」

813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:52:43.68
ID:u0m+lVDAo

垣根「しっかし何なんだこの人形、かつて無いほど強烈な静電気喰らったぞ。まだ手が痺れてやがる……」

一方通行「静電気ってレベルじゃねェだろそれ、何だってそンな強力な電気を帯びてンだよ」

麦野「そらまぁ発電系能力者が愛玩用に使ってる人形なんだからそのくらい電気蓄えてても不思議じゃないでしょ」

御坂「い、いや、観賞用でしょ?そうよね?」

11111号「ノーコメントで、とミサカは目を逸らします」フイ

一方通行「……」

食蜂(んー、やっぱりこの人形、普段は御坂さんのクローンがアレな事に使ってるのかしらぁ?
とするとぉ、そんな人形に今から第二位さんが口付けするって事はぁ……)ハッ

食蜂「これって寝取り!?」ピキーン

一方通行「ダメだこいつ、早く何とかしねェと……」

垣根「マジで何とかしろよ、第五位をこっちに引っ張り込んだのもそんなイタい女にしちまったのもオマエなんだからな?」

814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:53:12.19
ID:u0m+lVDAo

食蜂「誰がイタい女ですってぇ!?何度も言うけどこのくらい普通よ普通!
男子が二人いたらカップリング妄想をせずにはいられないのが女という生き物なんだからぁ!!」

麦野「勝手に女全体をそんなわけわからん生き物にすんな」

御坂「妄想するのはあんたの勝手だけどさ、せめて口に出すのはやめてくれない?」

食蜂「ふ、まぁ体型からして女らしさの欠片も無い御坂さんと
年齢的に女を捨ててそうな第四位さんにはわからないでしょうけd」

御坂「ふん!!」シュッ

麦野「せい!!」ヒュッ

スパパァーン!!

食蜂「どぅふッ!!!」ビターン

一方通行(前後から同時にローキック入れやがった、おっかねェ……)ウワァ

11111号「愛と友情のツープラトンですね、とミサカは脛を押さえてのた打ち回っているみさきちを眺めながら
お姉様とむぎのんの息のあったコンビネーション技に戦慄します」ゾクゾク

垣根「何度繰り返す気だよこの流れ……」

815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/28(水) 20:53:46.27 ID:u0m+lVDAo

11111号「それではていとくん、改めて人形の気道確保を行ってください、とミサカは指示を出します」

垣根「……おう」

11111号に従い、垣根は再度人形に向かって手を伸ばす。
静電気を警戒して何度か指先でタップするように人形をつつくが、人形はうんともすんとも言わない。
どうやら先程の一撃で蓄えられていた電気は全て放出されたようだ。
それを確認した垣根は一度安堵の溜息を吐くと、今度こそ人形の額と下顎に手を添えた。

垣根「……うわ」

そのまま速やかに気道確保を行なうと思いきや、垣根は手を添えた状態で身体を硬直させ、
何とも言えない微妙な顔をしながら背後で様子を見守っている他のレベル5勢の方へと振り向いた。

816 :酔っ払ってるとメ欄入れ忘れたりするから困る [sage saga]:2012/03/28(水) 20:54:24.67
ID:u0m+lVDAo

垣根「……」

一方通行「どォしたよ?」

御坂「何よその顔?また何かあったの?」

垣根「この人形、凄く生暖かい……」

麦野「ぐ……余計な報告すんな!」

垣根「あと超もち肌、マジすべすべぷにぷに」

一方通行「あァ?もち肌具合なら俺も負けねェぞ?」

御坂「プフッ」

麦野「グウ」

食蜂「ファッ」

デデーン♪

『御坂、麦野、食蜂、アウトー』

817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/28(水) 20:54:57.04
ID:u0m+lVDAo

御坂「何張り合ってんのよ!?あんたの肌の調子なんてどうでもいいっての!!」

一方通行「人形ごときに負けるなンざ俺のプライドが許さねェンだよ」チッ

麦野「つーか余計な報告すんなつったばっかだろうがクソ垣根!!」

垣根「報告したくなるくらい手触りがいいんだよこの人形……癖になりそうな自分が怖ぇ……」サワサワ

食蜂「本物の第一位さんはもっと手触りがいいかもしれないわよぉ?第二位さん、是非そっちも触って……」ニヨニヨ

一方通行「オマエは喋ンな」ハ