- 公開日 :
- 2012年04月08日 01時13分
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- とある魔術の禁書目録
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:34:34.99
ID:8x0pC5lQo
―食後
垣根「さて、それじゃ飯も食い終わったところで」
麦野「いよいよ第一位の引き出しを開けまーす」
一方通行「まだ開けるつもりだったのかよ……」
御坂「て言うか昼休み長いわね……」
垣根「おい一方通行、オマエこんだけ引っ張っといて引き出しの中身がしょぼかったら土下座もんだぞ?」
一方通行「土下座すンのは俺のキャラじゃねェな、オマエがやれ」
麦野「そうね、土下座と言えば垣根ね」
御坂「垣根さんは汚れ役押し付けられる事が多いもんね」
垣根「カエル貪り食ってたオマエほどじゃねぇよ」ケッ
御坂「あんまりそういう事言わないで貰える?デリカシーが無いわね」
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:35:23.14
ID:8x0pC5lQo
一方通行「はァ……ンじゃそろそろ引き出し開けるぞ?いいか?」
麦野「あれ、あんなに嫌がってたのに結局自分から行っちゃうわけ?」エー
一方通行「何不満そうなツラしてンだよ、どォせ開けたくねェつってもオマエらが勝手に開けンだろォが。
なら自分から開けて俺の手で中身を有効活用すンのが最適解だろ」
垣根「わかってんならさっさと開けろよ、いいオチ期待してんぞ」
一方通行「うぜェ」チッ
ようやく一方通行もその気になったようで、ぶつぶつと文句を言いつつも引き出しに手を伸ばす。
と、その瞬間――
一方通行「いって!」ビクッ
垣根「あ?」
御坂「どうしたのよ?」
一方通行「クソ……引き出しの取っ手に画鋲が仕掛けられてやがる……」イテテテテ
御坂「うわ、地味に痛そう」
垣根「ヒュッ」
麦野「エフンッ」
デデーン♪
『垣根、麦野、アウトー』
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:35:51.40
ID:8x0pC5lQo
垣根「ちょ、待って、今俺ほんの少し口元が緩んだだけじゃん?笑ってないじゃん?
ちょっと斬新な呼吸法編み出しただけじゃん?」
一方通行「じゃンじゃンうるせェよ、何だその言い訳」
麦野「おいいいいぃぃ!?垣根はともかく私はちょっと咳しただけだろうが!!!」
御坂「笑ったの誤魔化そうとしたようにしか見えなかったわよ……」
バチーン!!
垣根「んぎゃあぁぁぁ!!!」
麦野「ぐあッったぁ!!!」
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:36:26.73
ID:8x0pC5lQo
一方通行「……ンじゃ開けるぞ」ゴソゴソ
御坂「ん、どうぞ」
垣根「大丈夫か?オマエの筋力で開けれるか?」
一方通行「ぶち殺すぞ」
麦野「いいからさっさと開けろ、これ以上引っ張んな」チッ
一方通行「へェへェ開けます開けますゥ」ガラッ
一方通行「……」ジッ
一方通行「………」ピシャ
垣根「おい何で閉めた」
御坂「え、何?どうしたの?」
一方通行「いや、これは多分出さねェ方がいいと思うわ」ダメダメ
麦野「はぁ?まぁたそんな事言い出しやがるのかよテメェは」
一方通行「いやいやマジで、百害あって一利ねェよこれ、ホント誰も得しねェ事態になるのが目に見えてる」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:36:55.38
ID:8x0pC5lQo
御坂「だから何が入ってたのよ?」
垣根「一方通行の反応見る限り視覚的な笑いを誘う類のモンじゃなさそうだが……」ハテ
麦野「まだるっこしいわねぇ、さっさと出さないと力ずくで行くわよ?」チッ
一方通行「はァ……どォなっても知らねェぞ?」ガラッゴソゴソ、コト
御坂「え……こ、これって……」
麦野の半ば脅迫じみた発言を受けた一方通行が渋々引き出しから取り出したそれは
手の平サイズの小さなスピーカーのようなもので、その頭頂部に赤くて丸いボタンのようなものがついていた。
そう、前回猛威を振るった『押すだけで誰かがアウトになるスイッチ』である。
早くも登場した最終決戦兵器を前に、四人の間に緊張が走る。
一方通行「ほら出しちまったぞ?どォすンだ?知らねェからな俺」アーア
御坂「み、見なかった事に……って言うのはダメかな?」
垣根「ここまで引っ張っといてそれはねぇだろ」
麦野「そうね、どうせ押したところで垣根辺りがアウトになるのは目に見えてるし遠慮なくドーンと押せばいいのよ」ウン
垣根「おい」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/03/08(木) 22:37:31.18
ID:8x0pC5lQo
一方通行「まァ前回の流れ的に最初にアウトになるのは垣根だろうなァ。デコイがあると助かるぜ」
垣根「デコイ呼ばわり!?」
御坂「そっか、それなら押しても問題ないわね」ウン
垣根「ひどぉい……」
一方通行「ンじゃとりあえず一回押しとくか。あばよ垣根」
垣根「俺がアウトになる前提で話進めんじゃねぇよ!!」
垣根の抗議もそっちのけで一方通行はスイッチに人差し指を添えると、
一旦そこで止まり、垣根に向かって挑発的な視線を投げかけてからそれを押し込んだ。
ポチリ、という小気味良い感触と共にスピーカーから例の効果音が鳴り響く。酷い装置だ。
デデーン♪
『御坂、アウトー』
御坂「ほええええええ!!!?」ビクゥ
一方通行「オッフ」
垣根「グヘェ」
麦野「ングゥ」
デデーン♪
『一方通行、垣根、麦野、アウトー』
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:38:03.06
ID:8x0pC5lQo
御坂「ちょっとぉ!何で私なのよ!!?」
一方通行「クッソォ、完全に不意打ちだったぜ……まさか超電磁砲とはなァ……」ククッ
垣根「結局全員アウトになってんじゃねぇか……」
麦野「く、お約束通り垣根がアウトになってればこんな事には……」
バチーン!!
一方通行「ほぐあァァァァ!!!」
垣根「ほんむ!!!」
御坂「あんッッ!!!」
麦野「っづあァ!!!」
御坂「うぅぅ、痛い……酷い……」サスサス
一方通行「痛ェのは皆一緒だろォが」チッ
垣根「何でオマエらちょっと俺の事睨んでんの?」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:38:26.86
ID:8x0pC5lQo
麦野「それよりスイッチどうすんの?まだ押す?」
御坂「押さないでよ!?もうイヤよ笑ってもないのにアウトになるなんて!」ビクッ
一方通行「オマエがアウトになるとは限らねェけどな」
垣根「まぁ多分前回と同じように誰がアウトになるかはランダムだろうな、偶々御坂がトップバッターだっただけで」
御坂「……じゃあもう一回押しちゃおっか、私一人だけ理不尽なアウト貰って悔しいし」ウン
一方通行「オマエ今その理不尽なアウトを周囲に押し付けようとしてンだぞ?わかってンのか?」
麦野「まぁいいじゃない、せっかくのスイッチを一回で終わらせるのは勿体無いし。次こそ垣根かしらねぇ?」
垣根「ほざけ、オマエか一方通行だよ」チッ
御坂「それじゃ私が押すわよ?いい?」
一方通行「好きにしろ」
御坂「えい!」ポチ
デデーン♪
『御坂、アウトー』
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:38:58.26
ID:8x0pC5lQo
御坂「何でええええええええ!!!?」
一方通行「プンッ」
垣根「ッキュ」
麦野「コホッ」
デデーン♪
『一方通行、垣根、麦野、アウトー』
御坂「何でよ!!どうなってんのよおおおお!!?」
垣根「まさか固定なのか、このスイッチ」クククク
一方通行「薄々こうなるンじゃねェかとは思ってたけどなァ」ケラケラ
麦野「あーあかわいそうに」クスクス
バチーン!!
一方通行「ほああァァァ!!」
垣根「ふがあ!!!」
御坂「いったああああ!!!」
麦野「でええッ!!!」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:39:30.42
ID:8x0pC5lQo
―――――――――――――――
―――――――――
――――
11111号「こちらが精神病棟になります、とミサカは先行しながら一行を振り返ります」
昼食後、レベル5の一行は11111号に連れられて精神科の病棟へと案内されていた。
本来体を休める事が出来たはずの昼休みを無為な争いで潰してしまった一行の足取りは重く、
事の発端である垣根すらも心底だるそうな顔をしている。お前馬鹿だろう?
一方通行「はァン、案外普通なンだな精神病棟ってのも」
麦野「患者が逃げ出さないようにそこらじゅうに柵でも備え付けてんのかと思ってたわ」
御坂「世界一技術の発達してる学園都市で流石にそれはないでしょ……」
垣根「閉鎖病棟とかはそんな感じなんじゃねぇの?この病院にあるかは知らねぇけどよ」
11111号「とりあえずお約束通り担当のお医者様に挨拶に行きましょう、とミサカは先導します」カモン
11111号の案内の元、一行は静かに廊下を歩いて行く。内装は他の病棟と変わらないはずなのだが、
精神病棟と言うだけでなんとなく不気味に感じるのだから不思議なものである。
途中、どこかで見た覚えのあるような巫女服の少女がこちらをじっと伺っていたような気がしたが
多分気のせいなので四人は普通にスルーした。
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:40:17.95
ID:8x0pC5lQo
―精神病棟・診察室前
11111号「入ってもよろしいですか?とミサカは診察室のドアをノックします」コンコン
「どうぞぉ、鍵は開いてるわよぉ」
御坂「!? 今の声は……」
11111号が診察室の扉を軽く叩くと、間髪いれずに入室を許可する返事が返ってきた。
その声は思わず聞き惚れてしまいそうな、鈴を転がすような甘い美声だったが、
御坂だけはどうにもその声に聞き覚えがあり、かつあまりいい印象を持っていないようで、
一人苦虫を噛み潰したような顔をする。
が、院長室前の垣根の時と同様、11111号がそんな御坂に慮るはずもなく、彼女はあっさりと扉を押し開いた。
「いらっしゃい、待ってたわぁ」
診察室の中央で、一人の少女が丸椅子に座ったまま一行を出迎えた。
長い金色の髪に長身痩身、しかし出るところはしっかり出ているモデル体型。
そんな大人びた身体つきに似合わずややあどけなさの残る顔立ち。
アンバランスなようで大人にも子供にも見える絶妙なバランスを保った美少女がそこにいた。
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:40:48.51
ID:8x0pC5lQo
「まったくもう、待ちくたびれちゃったわよ?」
御坂「やっぱりあんたか……何でよりによってあんたが精神科医役なのよ」ハァ
「何でってぇ、わかんない?私ほど精神科医に向いてる人材もいないと思うけどぉ?
どんなお悩みも心の病も一発で解決しちゃうわよぉ」
御坂と知り合いらしい少女はころころと笑いつつ近くに置いてあったリモコンを手に取ると、
それを構えながらぺろりと舌を出す。一連の挑発的な動作に御坂は眉間に皺を寄せるが、
彼女のこういった他人を小馬鹿にするような言動はいつもの事なので、すぐに怒りを収める。
むしろ怒って相手のペースに乗せられてしまう事の方が恐ろしい。
垣根「うん?何だこいつ、御坂の知り合いなのか?」
麦野「友達は選んだ方がいいわよ美琴」
「第四位さんったらひどぉい、初対面なのにぃ」プンプン
麦野「あぁ?私の事知ってんのか?」
御坂「あーえっと、こいつは……」
一方通行「……第五位、だろ?確か食蜂つったか」
御坂が答えるよりも先に、一方通行がつまらなそうに少女の素性を吐き捨てる。
そう、このちょっとアホの子っぽい少女こそ、レベル5の第五位、常盤台の女王、食蜂操祈である。
素性を知られていた事に驚いたのか、食蜂は一瞬ビクンと身体を震わせ目を見開く。
が、すぐに平静を取り戻すと、挑発的な笑みを浮かべながら一方通行の方へと顔を向けた。
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:41:14.32
ID:8x0pC5lQo
食蜂「あらぁ、第一位さんに名前を知られてるだなんて光栄ねぇ、感激しちゃうわぁ。
そんなに私に興味があったのかしら?」クスクス
一方通行「ハッ、常盤台には獲物物色する為に何度か足運ンだからなァ。
そン時に俺の(イヤガラセの)標的になンのが怖くてコソコソ隠れ回ってる雑魚が目についてよォ?
あンまり無様なモンだからつい覚えちまったワケだ」
食蜂「ふぅん……ねぇ第一位さん、そんな強気な態度でいいのかしらぁ?知ってるわよ?
今あなた達は能力を制限されてて無能力者も同然なんでしょ?」
一方通行「あァ?」
食蜂「私の能力、心理掌握なら無防備な状態のあなたなんて一瞬で私の奴隷にしちゃう事も出来るのよ?
私は優しいからそんな事する気はないけどぉ、あなたがあんまり反抗的な態度取るんならわかんないわよぉ?」
一方通行「ひゃはははは!!言うねェ!!散々俺にビビッてたクソ格下が面白ェ事抜かしてくれるじゃねェか!!
いいぜェ?オマエごときの能力が果たしてこの俺に通用するのか……」
デデーン♪
『一方通行、アウトー』
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:41:44.67
ID:8x0pC5lQo
一方通行「あ?……あァーッ!!やっちまったァァァァ!!」
垣根「オマエ、馬鹿だろ?」
11111号「うわぁぁかっこ悪ぅ、とミサカはあっさり挑発に乗った一方通行を嘲笑います」プゲラ
御坂「一瞬漂ったシリアスな空気が台無しね……」
麦野「だっせぇ……」
バチーン!!
一方通行「ごはあァァァァ!!!」
食蜂「……何か毒気抜かれちゃったわぁ」ハァ
一方通行「いってェ……クソ、なかなかやるじゃねェか第五位……」ク
食蜂「えぇー今の私のせいなの?」エー
御坂「気にしなくていいわよ、そういう奴だから」ハァ
一方通行「決めたぜェ……今まではただの雑魚だと思って機会があっても見送ってやってたがよォ、
これからはオマエも俺のイヤガラセリスト入りだ」ギリリ
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:42:11.40
ID:8x0pC5lQo
食蜂「噂で聞くよりずっと理不尽な人ねぇ、やっぱりこの場で私の奴隷にしちゃおうかしらぁ?」
11111号「はいストップ、企画の参加者に対して能力使うのは無しという約束でしょう?収拾つかなくなりますし。
んな事よりぼちぼち研修をはじめてくださいよ、とミサカは話を先に進めます」
食蜂「あ、そう言えばそういう約束だったわねぇ。
んー、勿体無い機会だけど下手な事して私まで能力制限されちゃったらイヤだしぃ、
格上の人達の無様な姿を間近で見学出来るんだからまぁいっかぁ。見逃して上げるわ第一位さん」クスクス
一方通行「はン、命拾いしたのはオマエの方だろォが。言っとくが俺の駒は能力だけじゃねェからな?
このまま続けてたらオマエ死ンでたぜ」
食蜂「またまたぁ、強がっちゃってぇ~」ニヤニヤ
一方通行「あァ?強がりかどォか……」
11111号「一方通行、話が進まないんで後にしてください、
とミサカは懐から何かを取り出そうとしている一方通行を嗜めます」
麦野「つかどっから来んのよその自信?能力無かったらただのモヤシの癖に」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:42:37.82
ID:8x0pC5lQo
食蜂「とりあえず第一位さんは置いといてぇ、今から患者さんに来てもらうから私が治療する所を見てしっかり学んでね?」
垣根「……いや、能力で強引に治療するの見せられて何を学べってんだ?」
食蜂「大丈夫よ、ちゃぁんとカウンセリングからはじめるから。
能力を使わなくても私ほど他人の心の動きに敏感な人はなかなかいないのよぉ?」
御坂「て言うかそんな都合良く患者さんが来るものなの?」
11111号「その点は大丈夫です、そろそろ予約していた患者さんがいらっしゃる時間ですから。
午後一で精神科に来たのはその兼ね合いもあるのですよ、とミサカは抜かりが無い事をアピールします」フフン
ドア<コンコン
一方通行「ン?」
垣根「患者か?」
食蜂「来たみたいねぇ。どうぞぉ」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:43:03.82
ID:8x0pC5lQo
ドア<ガチャ
香焼「すいません消したい記憶があるんすけど……」ヨロヨロ
デデーン♪
『全員、アウトー』
垣根「香焼くん!ショタコンにとっ捕まって生死不明になった香焼くんじゃないか!」ゲラゲラ
一方通行「何か生まれたての小鹿みてェにプルプルしてンぞ」クククク
御坂「ぶ、無事逃げられたのね、よかった……」クスクス
麦野「いや無事じゃないでしょ。見なさいよあの顔、すっげぇゲッソリしてるじゃない」ケラケラ
バチーン!!
一方通行「うぼォァ!!!」
垣根「おうあッ!!」
御坂「いぃったあああああ!!!」
麦野「があああああ!!!」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:43:29.37
ID:8x0pC5lQo
食蜂「すごぉい、皆動物みたいな声が出るのねぇ。私そんな大声出した事ないから同じ人間だと思えないわぁ」クスクス
御坂「うあー、あんたに見られてると思うとすっごい腹立つわ……」
垣根「んっとに出てくる女全員性格悪ぃな」チッ
麦野「お陰で私の性格の良さが際立つでしょう?」フ
一方通行「おい笑わそうとするンじゃねェよ第四位」クッ
麦野「どういう意味だテメェ」
香焼「あ、あの、それで……」
食蜂「あ、ごめんなさいねぇ?どうぞ、こっちに来てもらえるかしらぁ?」オイデオイデ
香焼「は、はい……」ビクビク
垣根「うっわ、何かかわいそうなくらいビクついてやがる」
一方通行「女性不信にでもなってンじゃねェか?」
御坂「何されたんだろ……」
麦野「そりゃナニでしょ?」
御坂「だからそういう下品な……ん、やっぱり何でもないわ」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:43:56.54
ID:8x0pC5lQo
食蜂「それでぇ、消したい記憶があるって言ってたわよね?えっとぉ……」
香焼「……あ、香焼っす」
食蜂「香焼くん、何があったのかお姉さんに話してもらえるかしらぁ?」
香焼「ひいいいいいいいいいい!!!!!」
食蜂「え、な、どうしたのぉ?」ビクッ
香焼「すいません『お姉さん』とか『お姉ちゃん』とかそういう一人称マジやめてください!!
ごめんなさい勘弁してくださいほんとすいませんやめて!!!」
デデーン♪
『一方通行、垣根、麦野、アウトー』
一方通行「やっべェ超トラウマになってンじゃねェか、かわいそうによォ」クククク
11111号「と言いつつ爆笑する外道モヤシです」
麦野「いやぁ今のは外道モヤシじゃなくても笑うでしょ、すっごくいいリアクションだったじゃない」ケラケラ
垣根「マジでなぁ、『姉』って言葉にあそこまで拒絶反応示すのかよ」ゲラゲラ
御坂「……」 ←前回下手すると自分があぁなっていたのかと思うと怖くて笑えない人
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:44:27.22
ID:8x0pC5lQo
バチーン!!
一方通行「おぶァ!!!」
垣根「あおぁぁぁぁ!!!」
麦野「つあぁっ!!!」
香焼「はぁ、はぁ、はぁ……」スーハースーハー
食蜂「落ち着いたかしらぁ?」
香焼「すいません取り乱して……」
食蜂「気にしてないから大丈夫よぉ。それより何があったか話してもらえる?」
香焼「はい……えっと、あの……その……」
食蜂「ん~?」
香焼「う、うぅぅぅぅ……うあぁぁぁぁ………」ガクガクガク
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:44:55.45
ID:8x0pC5lQo
食蜂「……話し辛いみたいねぇ、ならいいわぁ私の能力であなたの記憶を覗かせて貰うから」
香焼「そ、そんな事が出来るんすか?」
食蜂「出来るわよぉ、私凄いんだから」フフン
香焼「じゃ、じゃあお願いします。正直思い出すのも辛いんすよ、ほんの数時間前の事なのに……」ガタガタガタ
食蜂「任せなさぁい。それじゃぁリラックスして、目を閉じて……」
香焼「いやだあああああ!!!暗いのはいやだあああ!!!目隠しはやめてええええ!!!」
デデーン♪
『一方通行、麦野、アウトー』
一方通行「目も閉じれねェたァ、こりゃ重症だなァ香焼くン」クククク
垣根「目隠しプレイか!目隠しプレイを強要されたんだな!?」
御坂「何でちょっと興奮してんのよ……」
麦野「あーダメだ、私こういう不幸な第三者を眺めてるとどうしてもニヤけちゃうわ」クスクス
御坂「何気に最低な事言ってるわね麦野さん……」
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:45:22.01
ID:8x0pC5lQo
食蜂「わ、わかったわぁ、目は閉じなくていいから、開けたままでいいから、落ち着いて、ね?」
香焼「はぁ、はぁ……すいません、ほんとすいません……」ゼーゼー
食蜂「うん、じゃあ目は開けたままで、身体の力を抜いて……」
香焼「いやあああああ!!!力抜いたら入れるんでしょう!?入れる気なんすね!?
やめて!!入らない!!そんなの入らないすからあああああ!!」ガクガクガクガク
食蜂「お、落ち着いてぇ!何も入れないから!ねぇ!?」ビクッ
デデーン♪
『垣根、麦野、アウトー』
一方通行「……入れられたのか」ウワァ
麦野「入れられちゃったんでしょうねぇ」クスクス
御坂「何を!?ねぇ何を入れられたの!?」ビクッ
垣根「ショタコンマジ半端ねぇ……」クククク
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:45:47.48
ID:8x0pC5lQo
香焼「コヒュー、コヒュー……」
食蜂「この子過呼吸起こしかけてる……もぉー、しょうがないわねぇ……」ハァ
いい加減この突然トラウマが暴発する厄介な患者に付き合うのに疲れた食蜂は、
一旦香焼から顔を背け、軽く溜息を吐きながら机の上に置いていたリモコンを手に取る。
そのリモコンは勿論一般的なそれではなく、食蜂が能力を使用する際に媒介とする特別仕様のものだ。
それを手に取ったという事はつまり、彼女はカウンセリングの真似事をやめ、
己の能力を使って一気に治療する方針へ切り替えたということにだ。
まぁそりゃ何が引き金になってトラウマが爆発するかわからない相手のカウンセリングなぞ出来るもんでもないし。
食蜂がリモコン片手に香焼の方に向き直ると、彼は焦点の合わない目で荒い呼吸を繰り返している。
香焼とて天草十字凄教に所属する列記とした魔術師であり、それなりの修羅場を経験してきているはずなのだが、
その彼を短時間でこれほどまでに破壊し尽くした結標は一体どれほどのものだというのか。
食蜂「もう面倒だしカウンセリングで治るレベルでもなさそうだから、能力で一気にやっちゃうわよぉ?」
香焼「こ、この状態から解放されるんなら何でも……」ハァハァ
食蜂は右手に持ったリモコンを香焼の方へ向け、ぺろりと下を出す。
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:46:14.55
ID:8x0pC5lQo
「じゃ、サクッと今日の記憶ごと消しちゃうわね?えい、あなたの精神(ハート)操っちゃうゾ☆」ピピピ
香焼「はう!!」ビクン
何だか気の抜ける掛け声とともに食蜂がリモコンを操作すると、
香焼はびくりと一瞬身体を跳ねさせ、その後すぐにがっくりと全身の力が抜けたかのように項垂れる。
御坂「ちょ、ちょっと大丈夫なの?何だかぐったりしちゃったけど……」
食蜂「大丈夫よぉ、一気に記憶消去したから意識が飛んじゃっただけですぐに目を覚ますわよ」フフフ
香焼「う、うぅん……」
食蜂「ほらねぇ?おはよう香焼くん、気分はどう?」
香焼「え?えっと、あの……え?ここは……?」キョロキョロ
垣根「おぉ、記憶消すのには成功してるみてぇだな」
一方通行「このくれェは朝飯前にやってもらえねェとな。腐ってもレベル5なンだからよォ」
食蜂「だ、誰が腐ってるですって?失礼しちゃうわぁ」プンスカ
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:46:52.46
ID:8x0pC5lQo
香焼「え……っと、ここ、どこっすか?あなた達は……?」
麦野「病院よ病院。本当に何も覚えてないのね」
香焼「病院……?あ、そうか、確か風邪引いたから病院に行こうとしてて……
あ、あれ、でもいつの間に病院に……?それに治療された覚えも……」ンー
御坂「あちゃー、混乱しちゃってるわねやっぱり」
垣根「無理もねぇわな、記憶にすっぽり穴が空いた状態なんだろ?」
食蜂「ちょっと消しすぎちゃったかしら?でも顔色は随分良くなってるしぃ、
どうやらトラウマも無事消せたみたいねぇ」
一方通行「まァ来た時は『今から電車に飛び込みます』みてェな面してやがったからな。
あンだけ絶望した表情は俺でもなかなか拝めねェぞ」
麦野「あら?自殺する直前の人って結構晴れやかな顔してんじゃなかった?」
御坂「どっちでもいいわよ……やめてよそんな会話……」
香焼「えと、よくわからないけど治療してくれたんすよね?ありがとうございます」ペコ
食蜂「気にしないでいいのよぉ?それが私の役割だもの。それよりもう体調は大丈夫?」
香焼「あ、はい……ちょっと意識がぼんやりしてますけど概ねは」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:47:30.41
ID:8x0pC5lQo
食蜂「うんうん、私の治療は大成功ね。どう?参考になったかしらぁ?」
垣根「なるかアホ」
麦野「こんな治療テメェ以外には出来ねぇよ」
香焼「あれ……でもなんだか全身に虚脱感が……」
一方通行「あァー……」
垣根「トラウマは消せても搾り取られたものまでは回復しねぇよなぁ、そりゃ」
御坂「搾り取られたとか生々しい事言うのやめて……気持ち悪いから……」
麦野「潔癖ねぇ」
一方通行「むっつりの癖になァ」
御坂「誰がむっつりよ!?」
食蜂「えっと、疲労の回復はここじゃ出来ないのよぉ、ごめんなさいねぇ?
帰ってゆっくり休むか、精の付くものでも食べに行くのがいいんじゃないかしらぁ」
香焼「……そうすね、そうさせてもらいます。何だか頭も上手く働きませんし」ガタ
香焼は頭を押さえながら立ち上がると食蜂に向かってぺこりと一礼し、若干フラつきながら診察室から出て行った。
彼がショタコンに様々なイタズラをされたという事実は消せないが、幸い記憶は綺麗さっぱり消えてなくなった。
どうか香焼くんの行く末に幸多からん事を。
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:47:54.17
ID:8x0pC5lQo
食蜂「ふぅー、精神科医のお仕事って大変なのねぇ。能力がなかったらやってらんないわぁ」フゥ
垣根「しかしまさか香焼くんが再登場しやがるとはな……どうやってあのショタコンから逃れたんだ?」
麦野「ショタコンの方がヤり疲れて寝ちゃったんじゃないの?」
<ア、ミツケタワヨ コウヤギクン!
<エ、ダレスカ?
御坂「……ねぇちょっと、部屋の外から何か」
一方通行「……聞こえねェな、何も聞こえねェ」
<ダメジャナイ、ニゲチャ!オネエチャンヲコマラセタイノ!?
<エ、イヤアノ、ホントダレスカ?チョ、イタ、ナンデウデツカムンスカ!?
垣根「今日会ったばっかのガキの為に流す涙なんざ持ち合わせちゃいねぇが……せめて哀れんでやるよ、香焼くん……」
麦野「不幸って重なるのよね」
<サ、ツヅキヲシマショウネー
<ツヅキッテナンノ…チョ、ドコサワッテ…ア、ヌガサナイデ!ヤメテ!ヤメ……アアアアァァァァァ!!!!!
デデーン♪
『全員、アウトー』
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/08(木) 22:48:21.53
ID:8x0pC5lQo
一方通行「あのショタコン飛ばしすぎだろ!!いい加減にしろ!!」
垣根「俺より酷い目に遭ってる奴がいた……」クククク
御坂「何で診察室のすぐ側でやるのよ!?どっか他所でやりなさいよおおお!!」
麦野「せっかく逃げれたのにねぇ……あのガキ、今度は弾が切れるまでやらされるんじゃないかしら」
バチーン!!
一方通行「おォゥッ!!!」
垣根「はいやああぁぁ!!!」
御坂「ひぐっ!!!」
麦野「っづああぁぁあ!!」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/08(木) 22:57:37.04
ID:dkmujQJI0
何というか徐々に垣根から美琴への態度が
辛辣になってきてる
そしてまさか香焼君が再登場するとは
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 23:02:43.73ID:ugM9XC89o
今回あわきん無双すぎんだろww
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/08(木) 23:44:30.79
ID:jWiIwS6jo
なんてひどい話なんだ
お尻がきゅっとしちゃうよ
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:56:15.00
ID:PSOWsI+Xo
11111号「それではここでの研修はこんなもんにして次に行きましょうか、とミサカはドアノブに手をかけます」
食蜂「また無様な姿を見せに来てねぇ、格上の皆さぁん?」クスクス
麦野「うわ、すっげぇムカつくわこの女」イラッ
一方通行「……おい11111号、ちょっと耳貸せ」
11111号「え、ミサカの耳を甘噛みしたいですって?やだ、こんな人前で……
とミサカは真っ赤になって俯きます」チッ
一方通行「思いっきり舌打ちしながらガン飛ばして来てンじゃねェか!いいから黙って耳貸しやがれ!!」
11111号「仕方がありませんねぇ、ちゃんと返してくださいよ?とミサカは耳を取り外して一方通行に……」カチ
一方通行「いやそういう意味じゃ……えェェ外れたァ!?」ビクッ
11111号「冗談です冗談、ただの手品グッズですよ、とミサカは作り物の玩具の耳を弄びます。
こんなこともあろうかと仕込んでおきました」フフン
一方通行「それはそれでどンなこと想定してンだオマエ!?」
デデーン♪
『垣根、御坂、麦野、アウトー』
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:56:51.30
ID:PSOWsI+Xo
垣根「何で突然漫才始めてんだよオマエら!?」
御坂「やめてよそういうの!!卑怯じゃない!!」
麦野「クソモヤシが、テメェ仕掛ける側とグルか!?」
一方通行「……俺今マジでちょっと耳打ちしようとしただけだったンだが」
バチーン!!
垣根「びゅああぁぁあ!!」
御坂「あうああぁぁ!!!」
麦野「うぎッッ!!!」
11111号「そんで結局何なんです?とミサカは首を傾げます」
一方通行「あァ、ちょっと考えがあってだなァ。いいか?……で………だろ?だからよォ……」ヒソヒソ
11111号「ふむ、ふむふむ……」
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:57:33.08
ID:PSOWsI+Xo
一方通行「……どうよ?」
11111号「なるほど確かに魅力的な案ですね、とミサカは頷きます」
垣根「絶対ろくでもねぇ事企んでんよこいつ……」
麦野「おい案内人が特定の個人に肩入れしてんじゃねぇぞ」チッ
一方通行「安心しろ、オマエらに不都合な話じゃねェよ」
御坂「絶対嘘でしょ……」
食蜂(なかなか出て行かないわねぇ……まぁ面白いもの見れてるからいいんだけどぉ)ニヤニヤ
11111号「しかし一方通行、流石に何の理由もなくそのような理不尽を押し通す事は出来ませんよ?
何度も言いますがミサカはただの案内役ですし、それを実行するには上の許可が必要です、
とミサカは一方通行の案に惹かれながらも実現が難しい事に眉をひそめます」
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:58:07.47
ID:PSOWsI+Xo
一方通行「理不尽に俺らをこンな目に遭わせてる癖して今更理由がいンのかよ?じゃァこンな感じでどォだ?」コソコソ
11111号「………ふむ、なるほど……それなら上も納得しそうですね。
しかしあなた次第ですよ?大丈夫なんですか?とミサカは形だけでも一方通行の心配をしてみます」
一方通行「ハッ、俺を誰だと思ってやがンだ?朝飯前だ朝飯前」ニタリ
デデーン♪
『一方通行、アウトー』
一方通行「うおォォォォい!!!そこは見逃せよ!?今のは見逃せよォォォォ!!!」
11111号「いえそういうわけにも……ミサカ達はあくまでも公正中立な立場ですので」
バチーン!!
一方通行「はがああァァァァ!!!」
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:58:38.75
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「こんな、お尻引っ叩かれて叫び声あげてる人達が学園都市の誇るレベル5だなんて、
ちょっと信じられないわよねぇ。同じレベル5として情けないわぁ」クスクス
御坂「あんたにはわかんないでしょうけどこれ叩かれるの見た目以上に痛いんだからね?」
麦野「こいつら元々軍用クローンだから無駄に身体能力高いのよね」ハァ
垣根「前回終わった後数日はケツが1,5倍くらいに腫れ上がったまま治らなかったからな……」
食蜂「何それおもしろぉい、今回もそんな風になるの?見てみたいわぁ」プププ
垣根「うぜぇ……」
一方通行「あンまり調子乗ってンじゃねェぞ格下が」ビキビキ
食蜂「えぇー?どうしたの第一位さん、もしかして怒っちゃったぁ?心が狭い人は女の子にモテないゾ☆」ニヤニヤ
一方通行「……どォもオマエには上下関係をキッチリ叩き込ンでやる必要があるらしいなァ?」ギリ
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 19:59:09.33
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「さっきも言ったけど能力制限されてるあなたに何が出来るのかしらぁ?
せっかく一度見逃してあげたのにぃ、本当に私の奴隷になりたいのぉ?」
一方通行「俺もさっき言ったはずだよなァ、命拾いしたのはオマエの方だってよォ?
コイツを見てもまァだそンなナメた態度を取ってられるか?」ス
食蜂「え?……なぁッッ!?」
一方通行が懐から己の携帯電話を取り出しディスプレイを点灯させながらそれを食蜂へと突き付けると、
今までずっと余裕の笑みを浮かべていた彼女の表情が一瞬で驚愕へと塗り替えられる。
ディスプレイには一枚の写メが大きく表示されており、その被写体となっているのは間違いなく食蜂本人であった。
勿論食蜂にそんな写真を撮られた覚えはない。恐らくは隠し撮りだろう。
かと言って、別にやけにローアングルで撮られている、とか写真の中の食蜂が下着姿だ、とかそういうわけではなく、
写真そのものはお洒落なサングラスをかけた私服姿の食蜂が白い紙袋を抱えて歩いている、
という何の変哲も無いものだ。察するに買物帰りのワンシーンだろう。
また、その写真はとても隠し撮りとは思えないほど被写体が際立つ絶妙なアングルで撮られており、
一見するとそのままモデル雑誌にでも載せられそうなほど完成度が高い。
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:00:10.98
ID:PSOWsI+Xo
ではいったいその写真の何が問題で、食蜂は何に驚愕し、何を恐れているのか。
答えは写真に写った彼女が抱えている紙袋にあった。パッと見ただけでは気付かないだろうが、
よく目を凝らして見ると、写真の中の食蜂が大事そうに抱えている紙袋の中身がうっすらと透けて見えるのだ。
一方通行「この紙袋は19学区でひっそり経営してる本屋で買ったモンだな?
ダメだぜェ?あそこは薄ィ紙袋でしか包ンでくれねェンだからよォ」カチカチ
食蜂「あ、あぁ……」
一方通行は今にも笑い出しそうな表情で食蜂を一瞥すると、
流れるように鮮やかな指使いで携帯を操作し、写真の紙袋部分を拡大した。
一方通行の言う通りどうも紙袋の中身は一冊の本らしく、おぼろげに透けて見える表紙には
乙女チックな絵柄で黒い髪の少年と白い髪の少年が向き合っている様子が描かれている。
これだけでもだいぶアレなのだが、更に目を引くのはその本の帯に書かれたキャッチコピーだ。
真っ赤な文字で、でかでかと
『そう……そのまま飲み込んで。僕の幻想殺し……』
とか書かれてたりする。
どう見てもBL本です。本当にありがとうございました。
※BL:ボーイズラブの略。男性、特に美少年や美青年同士の同性愛を題材とするジャンル。
18禁指定されてなくても平気で性描写が含まれたりする。こわい。
541 :何故かみさきちには異常性癖が付与されるSSが多い [sage saga]:2012/03/11(日) 20:00:58.11
ID:PSOWsI+Xo
デデーン♪
『垣根、御坂、麦野、アウトー』
一方通行「なかなかいい趣味持ってンなァ……えェ?第五位さンよォ」フ
食蜂「ち、ちが、私じゃないのよぉ!?これはそのぉ……た、頼まれたのよ!!」
御坂「普段女王様気取りで威張り散らしてるあんたが誰の頼みごとを聞くってのよ」ニヤニヤ
食蜂「はう!?」
『食蜂、女としてアウトー』
食蜂「うるさぁぁぁい!!BL本くらいみんな読んでるんだからぁ!!女なら普通よ普通!!」
御坂「いや読まないわよ。てか開き直るな」
垣根「そういや19学区にあったなぁ、エロ本の専門店……」クククク
麦野「寂れてる学区なのにあの辺だけいつも結構人がいんのよね」ケケケケケ
食蜂「だいたいそんな写真いつ撮ったのよぉ!?私達直接会うのは初めてなのにおかしいじゃないのぉ!!」
一方通行「機会があっても見送ってやってた、つっただろォが。数少ねェレベル5だしなァ、
いつ事を構えてもいいように準備だけはしてたンだよ」
542 :勿論このスレでも例外ではありませんでした [sage saga]:2012/03/11(日) 20:01:37.38
ID:PSOWsI+Xo
バチーン!!
垣根「ぶふうぅぅ!!!」
御坂「ひあああああ!!!」
麦野「ぴゃぅあ!!!」
食蜂「違うの、違うのよぉ……」
御坂(………はっきりとは見えないけど、この本の表紙のモデルって……)ウワァ
垣根「しっかし意外だな、オマエが19学区のエロ本屋の事詳しく知ってるだなんてよ」
一方通行「あァ?そォか?」
麦野「ハン、何だかんだでテメェもエロい事に興味深々なわけね」
一方通行「ンなワケねェだろ、オマエらみてェな薄汚ェ穢れた人種と一緒にすンじゃねェよ。
俺はただその本屋に入ろうとする奴と本屋から出てくる奴を観察してるだけだっての」
麦野「……?何だそりゃ?」
一方通行「意外と面白ェンだぜ?じーっと見てるとだいたいの奴が泣きそうな面になって逃げてくからよォ」
垣根「やめてあげて!本当にやめてあげて!!」
エロ本を買う時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独り静かで、豊かで……
大人になってもエロ本を買う時というのは結構な恥ずかしさというか背徳感が付きまとうものなのだ。
ましてや学生がエロ本専門店に入るのにはどれ程の勇気がいる事か……
だからどうか皆さんはエロ本を買おうとしている人がいた場合は老若男女問わず見なかった振りをしてあげてください。
ガン見するとかホント最悪なんでやめてあげてください。やめろ。
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:02:03.92
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「よくも……よくも私の秘密を……」ワナワナ
一方通行「あァ?」
食蜂「絶対に許さないんだからぁ!!」キッ
垣根「らしいぞ麦野」
麦野「何で私に振る?」
垣根「え、だって『絶対に許さない』と言えば……」
麦野「もういい黙れ」
一方通行「許さなかったらどォするってンだ?あァ?」
食蜂「わからないかしらぁ?あなたは私の奴隷にして他の皆は記憶の抹消よぉ!!
それで円満解決!私の秘密が外部にバレる事は無いわぁ!!」バッ
声を上げ、食蜂はデスクの上に投げ出されていたリモコンに手を伸ばす。
そう、ちょっと精神的にダメージを受けただけで未だ彼女の圧倒的優位は揺るがない。
思考や記憶の改竄は食蜂の最も得意とするところなのである。
この場にいる全員から今見たものを忘れさせ、一方通行を操って写真を消去すれば
食蜂が下手な変装をしてまでBL本を買ってほくほく顔をしている、という事実はなかった事になるのだ。
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:02:30.61
ID:PSOWsI+Xo
一方通行「動くンじゃねェ!!」カッ
食蜂「う……」ビク
だが、食蜂がその能力を振るうよりも先に一方通行から大声が発せられ、彼女は思わず動きを止めてしまう。
今やただの無能力者も同然だというのに、その声には最強の名に恥じない圧倒的な威圧感があった。
動きを止めたままの食蜂が目だけで一方通行の方を向くと、彼は携帯を食蜂に突きつけるようにして構えていた。
一方通行「妙な真似してみろ、この写真が学園都市中に配信される事になるぜェ?」
食蜂「そ、そこまでやる!?あなたどんだけ鬼畜なのよぉ!!」
一方通行「オマエが能力発動すンのにリモコン使うってのは割れてンだ。さァてどォする?
俺がこの写真を配信するのが先か、それともオマエがリモコンで俺を操るのが先か、
一つ早撃ち対決でもやってみるか?あァ?」
食蜂「く、ぐうぅ……」
一方通行は携帯のボタンに手を添えながら食蜂を牽制する。
恐らく、すでにボタン一つで配信する準備は整っているのだろう。
対して食蜂はまだリモコンを手に取ってもいない。どちらが早いかなど火を見るよりも明らかである。
余裕の表情の一方通行と歯軋りをする食蜂、二人はしばし無言で見つめあう。
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:03:04.13
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「く…………ふふ、ふふふふふ、あは、あっはははははは!!」
一方通行「あァ……?気でも狂ったか?動くなつってンだろォが!」
不意に、食蜂の歯軋りが止まり口角が吊り上ったかと思うと、彼女は天を仰ぎながら大声で笑い始める。
突然の事態に一瞬呆気に取られた一方通行だったが、すぐに我に返り食蜂の動きを牽制する。
しかし食蜂はそれを意にも介さず、しばらく嘲笑するような笑い声を上げ続けた。
一方通行「……おい、いい加減にしねェとマジで配信すンぞ?」チッ
食蜂「ふふふ……あなたには無理よぉ」クスクス
一方通行「無理だァ?何ほざいて……!!?」
一方通行は食蜂の挑発に眉を顰めつつ、脅し代わりにほんの少し指を動かそうとする。
そこに至って、彼はようやく気付いた。己の指が動かない……否、指だけではなく、
腕全体がまるで無くなってしまったかのように何の感覚も無いと言う事に。
突然の異常事態に驚愕して後ずさろうとした一方通行だったが、
足を動かそうとすれば足の、体を捻ろうとすれば体の感覚がそれぞれその瞬間に消え失せ、
彼は瞬く間に表情以外の一切を動かす事が出来なくなった。
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:03:31.54
ID:PSOWsI+Xo
一方通行「な!?」
食蜂「んふふふ、いい顔するわねぇ。ダメよぉ第一位さん、思い込みで行動しちゃぁ。
リモコンが無ければ能力を使えないだなんて、私そんな事言ったかしらぁ?」クスクス
一方通行「なン……だと……」
食蜂「時間はかかるし精度もちょっと落ちちゃうけどぉ、
リモコン無しでも人一人操るくらいそんなに難しい事じゃないのよ?
脅えた表情も焦った態度も全部時間稼ぎの為の演技ってわけ、なかなかイケてたでしょぉ?」フフフ
一方通行「テメェ……」ギロ
食蜂「そんな恐ぁい顔してもダァメ、あなたの身体はもう私の支配下なんだから。
意識や記憶まで奪ってない事にむしろ感謝して欲しいくらいよぉ」
一方通行「何が感謝だ……意識そのままで身体の自由だけ奪ったのは俺の反応が見てェからだろ!?」
食蜂「きゃはは、大当たりぃ~。いいわよぉその悔しそうな表情、堪らないわぁ」クスクス
一方通行「……」ギリギリッ
食蜂「さぁて、それじゃぁとりあえず携帯をこっちに渡して貰いましょうか」フフン
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:04:24.45
ID:PSOWsI+Xo
優雅に勝利の笑みを浮かべた食蜂は、一方通行のどんな些細な表情の変化も見逃さぬよう
食い入るように彼の顔を見つめながらゆっくりと彼の手にしている携帯に向かって手を伸ばしていく。
食蜂の手が携帯に近付くにつれ、身動きの取れない一方通行の表情は怒りから焦りへ、焦りから怯えへ、
怯えから諦めへと次々に塗り換わっていき、それらの変化全てが食蜂の嗜虐心を刺激し、彼女を多いに満足させた。
本来ならば敵うはずの無い遥か各上の相手を思い通りに支配しているという高揚感と
自分の秘密を抹消する事が出来るという安心感、二つの快楽に食蜂はうっとりと目を細め口元を歪める。
そして食蜂の手が一方通行の握り締めている携帯に触れるかどうかの距離まで近付いたとき、
諦めを通り過ぎ絶望の表情をしていた一方通行は―――
―――ニタリと、嗤った。
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:04:51.33
ID:PSOWsI+Xo
一方通行「はいざンねェン、渡しませェン」ヒョイ
食蜂「ええええぇぇぇぇ!!!?」
垣根「ええええぇぇぇ!?」
御坂「えええええええ!!?」
麦野「ええええぇぇ!?」
食蜂の手が携帯に届こうかというその刹那、一方通行は携帯を持っていた手をヒョイと上げた。
これには食蜂だけでなく、今までのやり取りを固唾を呑んで見守っていた他のレベル5勢も驚き、
つーか気が抜け、誰もが素っ頓狂な声を上げた。
食蜂「ちょ、何で?言うこと聞きなさいよこの、このぉ!」ピョンピョン
一方通行「あァうぜェ、跳ねンな、渡さねェつってンだろカスが」
高く掲げられた一方通行の手から何とか携帯を奪おうと、食蜂は必死にぴょこぴょこと飛び跳ねる。
何か馬鹿っぽいが彼女は本気で大真面目である。涙目になるほどに。
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:05:22.26
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「さっさと渡しなさいってばぁ!!!」ピョンピョン
一方通行「ほォら惜しい惜しい、もォちょいで届くぞォ」グググ
食蜂「く、こうなったらリモコンでぇ……」サッ
一方通行「あァ?」
食蜂「ほら、携帯渡しなさい」ピピピ
一方通行「だが断る」キッパリ
食蜂「何でよもぉぉぉぉぉ!!!何で私の能力が効かないわけぇ!?」
一方通行「まァだ気付かねェのか?簡単なこった、オマエも能力制限されたンだよ」
食蜂「はぁ!?そんな、どうやって……」
11111号「……フ」ニヤリ
食蜂「はあああああ!!あなたの仕業ねぇ!?何でよ!?どういうつもりなのよぉ!?」
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:05:48.94
ID:PSOWsI+Xo
11111号「先にも言いましたが、企画の参加者を能力で操るのは無しだという約束だったでしょう?
あなたはそれを破って一方通行に能力を使用し、企画の進行を妨げようとしましたね?
だからミサカは上にそのように報告してあなたの能力を制限していただきました。
それだけの事ですよ、とミサカは簡潔に説明します」
食蜂「そ、そんなの、第一位さんが先に喧嘩売ってきたのが悪いんじゃない!?
それに妨げようだなんてしてないわ!ちょっと携帯のデータを消させるだけのつもりで……」
11111号「あーあー聞こえませーん、とミサカは耳を塞ぎます」
垣根「あー、さっき一方通行がクローンに耳打ちしてたのはこの事か?」
麦野「なるほど、第一位が第五位を挑発する事で能力を使わせて
あの性悪クローンがそれを理由に第五位の能力を制限する、と」
御坂「マッチポンプじゃない……まぁいいけど、私もムカついてたし」
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:06:33.03
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「いいからはやく私の能力制限解きなさいよぉ!!」
11111号「そんな事ミサカに言われましても……
指示出したのはミサカですけど直接制限してるのはミサカじゃないんでぇ、
とミサカはしらばっくれます。それよりミサカに詰め寄ってる暇なんてあるんですか?」
食蜂「へ?」
11111号「ほらあれ、とミサカは一方通行の方を指差します」ビシ
食蜂「え?」
一方通行「……さて、とォ」ケータイカチカチ
食蜂「ちょ!?ちょっと第一位さん、何やってるのよぉ!?」
一方通行「あ?妙な動きしたら写真配信するって宣言してたよなァ俺?」カチカチ
食蜂「あなたこの上死者に鞭振るような真似するの!?やめましょうよぉ、ねぇ!?謝るからぁ!
もう第一位さんを操ろうとなんてしないし皆の記憶もそのままでいいからぁ!!
そんな写真が広まっちゃったら私が今日まで築き上げてきた女王の威厳が……」
一方通行「なンか言ったか?」ソウシン、ポチ
食蜂「ひぎいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」ビクビクビク
デデーン♪
『全員、アウトー』
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:06:59.00
ID:PSOWsI+Xo
垣根「何て声出してんだこの女……」クククク
御坂「出せるじゃないあんたも、獣みたいな大声」クックック
麦野「いい気味ね、今回ばかりは第一位に賞賛を送るわ」ケラケラ
一方通行「おい何で俺までアウト取られた!?俺今笑ってねェだろ!!」
11111号「その前にだいぶ笑ってたんで……アウトコールのタイミング逃してた分を今取らせて頂きました、
とミサカは勝ち誇ってドヤ顔していた一方通行を叩き落します」
一方通行「ざけンな!!」
バチーン!!
一方通行「がァおォァァァァ!!!」
垣根「どぉああああ!!!」
御坂「ふぁッ!!!」
麦野「ふぐぅっ!!!」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:07:26.90
ID:PSOWsI+Xo
食蜂「落ち着け、落ち着くのよ操祈……大丈夫、私の改竄力ならこんなのすぐ揉み消して……」
一方通行「さっきも言ったが学園都市全体に配信されたからな?
学園都市中の人間全員一気に記憶改竄しねェと噂レベルで語り継がれて行くと思うぜェ?
それに記憶は操作出来てもデータは消せねェだろ、何度でも配信してやンよ」
垣根「オマエは本当に、ぐうの音も出ないほどの畜生だな」
食蜂「終わった……私の人生終わったわぁ……明日からもう引き篭もるしか……」ガクガク
11111号「さて、それでは今度こそ次に行きましょうか、とミサカは再度ドアノブに手をかけます」ガチャ
麦野「何だかんだでかなり長居したわね」フゥ
御坂「元気出してね、食蜂。私は味方だから」ポン
食蜂「白々し過ぎる慰めはやめて……本気で堪えるわ御坂さん……」
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:08:01.72
ID:PSOWsI+Xo
垣根「で、次はどこに行くんだ?」
11111号「えっとですね、次は……」
食蜂「ここで話してないで早く出てってよもう!!それと私の能力制限解除してぇ!!」グスン
一方通行「あァ?何言ってンだオマエ?」
食蜂「はぁ!?何よぉ!!」
11111号「もしや、ちょっと能力を制限されたくらいで企画を妨げた罰が終わったとでも思っているのですか?
とミサカは微笑みながら手を差し伸べます」ス
食蜂「な、何よ!だから企画の進行妨げようとなんてしてないってばぁ!!何なのよぉこの手はぁ!?」
11111号「能力制限をされたレベル5同士、ここから先はあなたも参加者側ですよ、
とミサカは衝撃の事実をぶちまけます」クククク
食蜂「はああああああああぁぁぁ!!!?」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:09:37.22
ID:PSOWsI+Xo
人物名鑑
食蜂操祈(しょくほう みさき)
常盤台の女王として君臨するレベル5の第五位。大人びた容姿だが御坂と同じく一応中二らしい。広がる格差社会。
前回からこっそり白井を影で操っていたりと暗躍していたが、今回になってようやく正式に登場となった。
他人を自在に操るという能力の性質上、いろんなギャグスレで変な性癖を足されたりしている。
ここでは独断と偏見でBL好きという状態異常を付与されました。
普段は取り巻き連中を自身のカリスマや能力で手足のように操り悠々自適の生活を送っているが、
BLに関してだけは何か思い入れがあるのか、或いは操っていたとしても他人の目に触れさせるのがイヤだったのか、
変装してまで自分の足で直接買いに行っていた。それが後にこのような悲劇に繋がるとは……
原作で戦闘描写が無いんで能力に関する制限とかリモコンとかには独自解釈が入っております。
精神科医として登場し無事香焼くんの治療をしたところまでは良かったものの、
能力を制限された状態の他のレベル5勢を小馬鹿にするような言動が目立った為に一方通行の怒りを買う。
その結果は悲惨の一言。能力を制限された上にBL好きという最悪の秘密を学園都市中にバラされ、
挙句この企画に飛び入り参加までさせられてしまう事になった。まさかのレギュラー化です。
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/11(日) 20:10:42.42
ID:PSOWsI+Xo
19学区の本屋(19がっくのほんや)
どこが人物名鑑なの?というつっこみはどうか堪えて頂きたい。
再開発に失敗した影響で急速に寂れてしまった学園都市の第19学区。
人通りも活気も無く一部の物好きしか寄り付かない、そんな学区の片隅でひっそりと経営されている本屋があった。
基本的に学生ばかりが暮らす学園都市において、エロ本の専門店はここを置いて他にない。
専門店と言うだけあってコンビニやそこらの書店はおろか、ネット通販すら及ばないほどに品揃えが充実しており、
老若男女問わず、無能力者から高位能力者、果ては魔術師までと、利用客は非常に多い。
小ぢんまりとした外観にも関わらず店内はまるで異次元空間のように広いという謎仕様。
また、カウンターに布がかかっており、代金を支払う際に店主と直接顔を会わせる必要が無いのも人気の秘密だとか。
そこまで気遣いが出来るのになぜ中が透けて見えるような薄い紙袋しか付けてくれないのかというと、
それはもう店主の趣味としか言いようが無い。
薄っすらと中が透けて見えるブツを前にした客がどんな対応を取るのかを観察するのが好きなんだとか。
方向性を誤った人間観察である。
なお鞄の持ち込みは禁止となっております。と言うか鞄を持っていると本屋に辿り付く事が出来ないそうな。
先述の通りカウンターに布がかかっている為、誰も店主の姿をハッキリと見た事は無いのだが、
店主には眩いばかりに輝く翼が生えている、だの、全身が発光している、だのと言う噂がある。
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/11(日) 20:56:11.61
ID:7noEMHUi0
エイワスさん何してんのwwwwwwww
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/11(日) 20:57:55.90 ID:zx5mjxCDO
みさきちはドMだったり引きこもりオタクだったり大変だなwwwwww
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/03/14(水) 20:54:19