- 公開日 :
- 2012年04月25日 00時00分
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:37:49.86 ID:0EDOn7CK0
冬、見滝原。
雪が降り積もり、町が白に染まっていく様はなんとも美しい。
そして此処は、そんな見滝原の郊外に聳え立つ大きな山。
こんな場所あったかとか、その他色々のそういったツッコミを無視して存在する其処は、今年一番の豪雪により見事なまでの雪山と化している。
そしてそんな雪山に迷い混む、一人の少女がいた。
「くっそー。 ここどこだよ……」
彼女の名前は美樹さやか。
青い髪に浮世離れしたこれまた青を基調とした服を着た、どこにでもいる普通の魔法少女だ。
つい数時間前、同じく魔法少女仲間である巴マミや鹿目まどかと共に倒すべき敵――魔女を倒しに来たのだったが、どうやら彼女一人だけ道をはぐれ迷ってしまったらしい。
その手に持つ剣を振るい、道を阻む草木を切り、退かす。
本来魔女を倒すために持ったそれが草木を切り伏せる様は、この上なく悲しいものがあった。