- 公開日 :
- 2017年10月08日 18時00分
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/14(木) 01:02:49.51 ID:21UZx+iqO
彼女はいつも、古書堂の奥で、静かに本を読んでいた。 本に囲まれて、橙色の暖かいライトに照らされながら、分厚い本の印字が詰まった薄い一ページを捲る。 心配するくらいに無愛想で、それでも許される程に美しいその子は、明確に自分の世界を作り上げていた。 僕にはその中に入っていく勇気は無かったし、多分それは正しか