- 公開日 :
- 2018年04月23日 12時00分
2: ◆kiHkJAZmtqg7 2017/09/03(日) 19:34:21.22 ID:6LMiOYr90
大切なものが手の中から滑り落ちるのを、止まったような時間の中で呆然と眺めていた。 「モカなんて知らない。先、帰るからっ」 屋上でモカと話してて、モカの他愛のない冗談があたしの心のへんなところをくすぐってくるものだから、恥ずかしくなって。逃げるように後ろ手で屋上のドアを開いて、モカを軽く睨んだまま出ていこうとしていた。 「ちょ