- 公開日 :
- 2018年08月10日 10時00分
404PV 評価0件 0.0点
1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016年11月27日 (日) 22:40:50 Veu3Xsf20
初雪「……さむい」
布団の中で目覚めて開口一番、初雪はそう呟いた。
既に同室の住人はいないようだ。そのせいか、部屋の中はやけに静かに感じられる。
しばらくして、部屋の外から話し声が聞こえて来たかと思うと、ガチャリと部屋の扉が開かれた。
吹雪「あ、おはよう初雪ちゃん」
白雪「おはようございます」
初雪「……おはよう」
かけ布団から頭だけを出した状態で、初雪は挨拶を交わす。起きようとする気配すら感じられない。
二人は厚手の防寒着にマフラー、手袋、耳当てと、万全の防寒態勢。
吹雪「雪が降ってるんだよ! 初雪だよ、初雪!」
上着を脱ぎながら、吹雪が興奮した様子で話す。その服に、雪がちらほら付いているのが見える。
初雪「……初雪?」
カーテンが開かれた窓から外を窺うと、白い雪がしんしんと降っていた。外一面雪景色だ。
初雪「……どおりで寒い訳だ」
そう言って、頭の上まで布団を被る。
吹雪「ちょっと初雪ちゃん! もう起きないとダメだよ!」
白雪「頑張って起きてください!」
姉二人の必死の説得に、初雪は重い体を起こす。というのも、毎朝毎朝いつものことなのではあるが。今日はそれに加えて、寒さが身に凍みる。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480254049
続きを読む