でんぶんSSまとめ

SSのまとめブログのアンテナ

凛「お孫さんを私にください」卯月「凛ちゃん、何言ってるんですかっ」

    :

374PV 評価0件 0.0点
1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015年10月28日 (水) 02:26:33 /DaVr5fq0
前作
凛「……抱きしめるタイミング?」未央「うん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445711746/


うづりん
百合
なんでも来い人向け
前作との関連はありません






これは、カメラマンが撮ったライブの写メを現像したもの。
えっと、そっちは、打ち上げの写真だっけ。
誰か、一眼レフを持ってきていたんだ。
乱雑に並べられたお皿が、やたら高画質で映っている。
街灯がぼやけた写真。
未央に無理やりやらされたらしい、プロデューサーの変顔。
プロジェクトのみんなの泣き顔。
そして、卯月の笑顔。

写真なんて、普段見返す方じゃない。
たまたま、卯月が私の家に来て、
アルバムが見たいなんて言い出すから。
それを出しっぱなしにしていたせいで、
こうやってまた彼女の写真を見返す羽目になる。

冬の舞踏会から数日経って、夜に二人で海に出かけた。
誘ったのは私だ。
割れた青いポリタンクとか、
砂浜にうずもれたビール瓶とか、
おとぎ話とかでよくある大きな貝とか、
そういうのに、二人でちょっとはしゃいでいた。
彼女がいたからだ。
いつもは、もっと、クール。
なはず。
気晴らしだった。
特に何もなかった。
ちょっと、遊んだだけ。
すぐに帰った。
惜しいことをしたのかもしれない。

彼女は一時期、基礎レッスンに凄く打ち込んでいたことがあった。
レッスンが好きだって。
でも、私は知っている。
不安が、彼女を駆り立てていたことを。
彼女が姿を隠す時は、だいたいそこだと思っている。
だから、
分からない。

未央が私の家に来て、
花を買って、
なぜか、それを私の部屋にあったペン立てに立てて、
それから話は始まった。

私は彼女の問いに、
こう答えた。

「分からない」

最近、卯月が夜な夜などこに行っているのか、誰も知らなかった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445966793
続きを読む