- 公開日 :
- 2018年08月29日 09時30分
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1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017年04月28日 (金) 02:36:16 8oAJsxq30
※注意事項
・アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
・暗い
・デレステの白菊ほたるコミュメモリアル1を下敷きにしています
・暗い
・独自要素あり
◆◆◆
俺はモバP。
俺が白菊ほたると出会ったのは、ある番組の収録の後のことだった。
同じ事務所所属の、バーター出演するはずの売れっ子がドタキャンして現場に来なかった。
そうして大きな仕事を失ったのはおまえのせいだと前の事務所のプロデューサーに非難され、解雇されたのだと。
そう寂しげに言った彼女を放っておけなくて、俺はほたるをスカウトした。
いかに売れっ子だろうと、ドタキャンをするなんてのはプロとして失格だ。
ひいては、そういう可能性があるアイドルを放置していた事務所こそが責任を追求されるべきであって、決してほたるのせいであるはずはない。
ほたるは、幸せになるべきだと、強く思ったのだ。
むろん、義侠心からだけのことじゃない。
小さいけど澄んだ声。
13歳とは思えない、儚げで整ったルックス。
なによりも、それでもアイドルになりたい、という思い。
ほたるにはトップアイドルになれる資質が確かにあるとそう信じたからだ。
俺は彼女をスカウトし、レッスンを積ませ、同じ事務所のアイドルたちと積極的に交流させた。
自慢じゃないがうちのアイドルたちはルックスだけでなく性格もいいのだ。
その優しさがきっとほたるを癒すだろう。
ほたるには悪い評判もあったが、なんのその。
俺は走り回って彼女に仕事を取ってくる。
たしかにほたるが来てから奇妙に不運なできごとがありはしたが、どれも小さなことだった。
俺は気にするほたるを平気だと、気にするなと笑い飛ばして、自分がほたるの言う不幸なんかに負けないと見せつけた。
その甲斐あって、俺やアイドルたちと、ほたるはうまくやっていけていた。
バカな俺は、あの日までそう信じ込んでいたんだ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493314575
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