- 公開日 :
- 2018年10月17日 10時30分
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1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016年11月12日 (土) 20:10:41 3X8liOFg0
事務所。
「うーん……」
莉嘉は悩んでいた。姉である美嘉の誕生日が近付いており、どうやって祝おうかと考えていたのだ。
「パーティーは……お姉ちゃん、バースデーイベントあるからなー……」
11月12日。美嘉はバースデーイベントを開催する。
さすがにその日にパーティーを……というのは難しいだろう。時間的に考えてもそうだし、美嘉の身体のことを考えてもそうだ。
時間的に可能であっても、さすがにイベントの後にパーティーをすると美嘉が疲れ過ぎてしまうだろう。
パーティーは開かれる方も体力を使うものなのだ。それくらいは莉嘉もわかっていたのである。
「それじゃあ、プレゼント……プレゼントは……」
プレゼント。
とは言ったものの、あの城ヶ崎美嘉をよろこばせるようなプレゼントなんてなかなか思い浮かばない。
自分の好きなものは美嘉もきっと……なんてことはない。実際、美嘉はカブトムシがあまり好きではないのだから。
なら、化粧品とか……と思ったが、美嘉が知っていて莉嘉の知らないようなものが存在するとは思えない。
「……どうしよー」
うだー、と莉嘉はソファに身体を投げる。適度な反発が肌を押す。
莉嘉は悩んでいた。
大切な大切なお姉ちゃんの誕生日。
その日に自分は何ができるか。
お姉ちゃんは、どうしたらよろこんでくれるのか。
それが、わからなかった。
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