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メリー「私メリーさん」男(・・・高速スピン状態で出会ったらどうなるんだ?)

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1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017年02月25日 (土) 01:31:36 lS2E3l7q0


スケート場

男「という訳でスケート場にやってきた」

妹「お腹減った」

男(スケート場には春休みということもあり家族連れやカップル、果ては自分の技術を皆に見せつける謎にスケート上手いおっさんなど色んな人たちがスケート場を賑やかしていた。今回はこの実験を行うため、家にいるメリーさんを起こさずにこうして妹とコソコソここへ来た次第である)

男「メリーさんは遠くにいる人間と会う場合はいつも自分の怪奇現象を利用して後ろに回り込んでくる。どんな結果になるか楽しみだぜ!」

妹「・・・というか携帯しながらスピンなんて出来るのか?」

男「フッ、俺を見くびるなよ・・・この日のために電話しながらスピンする練習だけを毎日2時間こなしてきたのさ!」

妹「こいつバカだ!」

男(妹は俺を新種の哺乳類を見る顔で言った。あえて無視した)

男「よっしゃあ!ミッションスタートだっっ!!」

ピッピッピ

プルルル

男「あ、もしもし?男だけど」

男(電話を掛けると眠たそうなメリーさんの声が聞こえた)

メリー「ん・・・私メリーさん・・どうしたの?」

男「今近所のスケート場に来ている。もしメリーさんもここへ来るなら帰りは近くの喫茶店で優雅にモーニングセットとなるだろうなぁ!もしここへ来るならだけど」

男(数秒の沈黙の後、ぽつりと言った)

メリー「私メリーさん。今、私たちのおうちにいるの」

ブツッ

男「よし!来るぞ!」

妹「モーニングセット!本当か!?」



プルルル

男(数分してからまた電話がかかってきた)

メリー「私メリーさん。今スケート場に着いたの」

男「いつにも増してが早えな!?」

男(俺は妹の見守るそばでスピンを始めた。この速度に追いつけるものか!)

シュンシュンシュン・・・

プルルル

男(来たか!)

メリー「私メリーさん。今、あなたの後ろにいるの」

男「ふっ・・・後ろってのはどこだ?今の俺の背中は高速で回転してるんだぜ!?」

妹「ハッ・・!お、おいバカ兄貴!背中を見ろ!」

男「えっ・・・なっ!?」

メリー「・・・・」

男(背中をちらりと見るとメリーさんが小さな手足をがっしりと固定して俺の背中に張り付いていた。体重が軽すぎるせいか全く気付かなかった)

メリー「・・・モーニングセット、嘘じゃないよね?」

男「ち、ちくしょう・・・俺の・・俺のミスだぁー!!」

男(真っ白なアイススケートに俺の絶叫が虚しくこだました)
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