- 公開日 :
- 2018年11月09日 20時30分
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1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017年01月08日 (日) 15:10:50 3OYwXlIW0
湯呑みが割れ、その役目を終える音が聞こえたとき、私の興奮は最高潮に達した。
つい数秒前まで陶器であったものは、原型を留めることなく無残な姿で、それも木っ端微塵に粉砕されていた。
一つ五千円は下らない由緒正しい備前焼の湯呑みが、既に修復不可能な形で床に散在しているのである。
これほどまでに高価な湯呑みを見るも無残な姿に変えてしまったのはどこの誰なのか。
無遠慮にも興奮で上気した顔のまま、割れた陶器を見下ろしている愚か者は一体誰なのか。
──私だ。
また、やってしまったのだ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483855849
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