- 公開日 :
- 2018年11月17日 14時30分
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1 : ヒイラギ ◆PChhdNeYjM 2017年04月27日 (木) 19:51:19 GKFMjwbJO
みんなで初めて立った夢のライブハウスは、余りにも輝いていて……眩しかったんだ。
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カーテンの隙間から差し込む光と、家族の生活音で、目が覚めた。
意識が、はっきりとしていく。
掛け布団を腕で剥がし、勢いよく上半身を起こした。
途端に目に入る、所々色褪せた制服は、色んな思い出を想起させる。
光を遮るカーテンを一気に開放すると、全身が温かく包まれ……思わず、ため息が漏れた。
しばらくして、予め設定していた目覚まし時計の淡白な音が部屋中に響き始める。
「遅いぞっ!」
上部を軽く叩くと、鳴り響くアラーム音が止んだ。
制服に身を包んで。
スクールソックスを身に着けて。
お気に入りの星のヘアピンで前髪を留めて。
鏡を見つめると、まだ少しあどけなさの残る自分の顔が映っている。
ニコッと笑顔を作ると、鏡の中の自分はいつも通りに笑っていた。
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