- 公開日 :
- 2019年06月28日 07時34分
1: ◆TOYOUsnVr. 2019/06/28(金) 06:10:44.45 ID:hRYw497E0教室の窓から見える、学校前の公園の木々はもうすっかりその葉を落とし切っていた。 吹きつける冷たい風を受け、枝をしならせる様はなんだか痛々しい。 「奈緒、なにぼーっとしてんの?」 前方からの声で我に返る。 視線を窓の外から正面へと移すと、そこには怪訝そうな顔でこちらを見て、プリントを手渡してくれている友人がいた。 「ん。ああ、ごめんご
1: ◆TOYOUsnVr. 2019/06/28(金) 06:10:44.45 ID:hRYw497E0教室の窓から見える、学校前の公園の木々はもうすっかりその葉を落とし切っていた。 吹きつける冷たい風を受け、枝をしならせる様はなんだか痛々しい。 「奈緒、なにぼーっとしてんの?」 前方からの声で我に返る。 視線を窓の外から正面へと移すと、そこには怪訝そうな顔でこちらを見て、プリントを手渡してくれている友人がいた。 「ん。ああ、ごめんご