- 公開日 :
- 2020年01月08日 00時00分
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/11(月) 10:10:15.96 ID:0Dy5aldC0「キョンくん――、はやく――ないと――来ちゃうよ」 穏やかな目覚めだった。 目覚まし時計の甲高い金属音でも妹の喧しいあだ名の連呼でもない、 どこまでも優しいメゾソプラノの美声の持ち主が、俺の耳のすぐ傍で、何事かを囁いていた。 「う……ん……?」 微睡みと覚醒の微妙な中間地点で、眠気に抗い、薄く目を開けてみる。 眼と鼻