- 公開日 :
- 2021年01月31日 00時07分
1: ◆xa8Vk0v4PY 2020/12/24(木) 23:41:01.21 ID:rtTJ1a3X0
雪の降る夜、街を一人歩く。 辺りには誰もいなくて、静かで、世界には杏しかいないような気分になった。 店の明かりは灯ってるから、実際そんなことはないんだけど。 マフラーで覆っていた口を曝け出し、はぁっと息を吐く。息は白く染まり、天に昇って消えていく。 両手を口の前に持っていき、もう一度息を吐いた。寒さで凍えた手は息くらいでは癒え