1: 名無しで叶える物語◆V5q3YTXz★ 2025/12/19(金) 17:39:57 ID:???00
つぐみ「日野下花帆……あんたが大嫌いだ！！」

花帆「……っ！」

つぐみ「いつもいつも、笑顔で全部受け止めて、全部ポジティブに変えて……！ あんたのその『みんなで花咲こう』って言葉が、どれだけ私達を追い詰めたか、わかってる！？ あんたのせいで…私達の夢は…！！」

つぐみは拳をぎゅっと握りしめ、花帆を睨みつける。

つぐみ「あんたのこと、本当に、心の底から大嫌いなんだよ！！」

花帆は、最初はただ驚いたように目を丸くしていた
が、つぐみの言葉が胸に深く刺さった。

花帆（……あたし、つぐみちゃんを……そんなに傷つけてたんだ）

花帆の心の中で、何かが音を立てて変わり始めた。

これまで「みんなを巻き込んで輝かせたい」「嫌な気持ちも受け止めて一緒に花咲こう」それが自分の正義だと思っていた。

でも今、真正面から「大嫌い」と言われた瞬間、それが一方的な押しつけだったことに気づいた。

花帆（あたし……つぐみちゃんの気持ち、ちゃんと見てなかった…知れなかった…）

花帆の瞳が、少し揺れる。
でも、同時に別の感情が湧き上がってきた。

花帆（……でも、嫌われたままじゃ嫌だ。つぐみちゃんに嫌われたまま終わりたくない…！）

花帆（どうしたら……つぐみちゃんの心、開けるかな…）

花帆の視線が、つぐみの顔からゆっくりと自分の身体へと落ちる。

自分の、制服越しでもはっきりわかる豊かな胸元へ。