- 公開日 :
- 2012年01月26日 23時52分
1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/26(木) 09:55:42.20 ID:zz82bxEp0
閑静な住宅街の一角にそびえたつ1件のスーパー。
現在時刻は午後8時10分、あと20分ほどで半値印証時刻だ。
自動ドアをくぐると店内には落ち着きのあるBGMが流れている、そのメロディーを聴きながら青果コーナに向かい同時に彼等の気配を探る…
2… 4… 6人か。
その中に1人、知り合いの気配がある
一瞬そちらに行こうかと考えたが… 今は獲物の確認のほうが先決だ。
青果コーナーから鮮魚、精肉コーナーを抜け、お惣菜、弁当コーナーへと向かう。
棚に惣菜はほとんど残っていなかった、特に揚げ物は壊滅的と言って良い、そこにはチクワ、かきあげ、その他もろもろ…
いつも目にしている相棒達の姿はなかった。
唯一コロッケが3個残っているだけ、今日はこの店の需要と供給のつり合いが比較的上手く取れたのだろう。
普段お世話になっている身の上としてはスーパーが商売繁盛ってことは喜ぶべき事なんだけど、 …その反面、素直に喜べない自分も同時に存在している訳で…
だがそれは今宵、獲物が獲れなかったときに初めて関係することだ。ようは獲れれば問題ない、獲れれば…ね。
いよいよ弁当コーナーの前に来た、立ち止まることなく横目で見る。今宵の神の恵みは5つ、内2つが同じものだ。
一つ目はチーズカレー弁当、電子レンジで温めることを計算に入れてかカレーの上に粉チーズが降りかけられている。量も申し分ない。
2つ目はオーソドックスな幕の内弁当、3つ目もこれまた定番といえる鮭弁が2つ。