- 公開日 :
- 2014年07月07日 22時00分
2 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2014/07/07(月) 01:51:54.05 ID:0L5SZ0e7o 「なあ、マミ。笹だよ、笹」 「ええ、そうね」 それは、見滝原の商店街にある本屋の軒先で、しょぼくれて立っていた。 行き過ぎる他の人々には一瞥すらされぬ中、 笹は葉に垂れ下がるいくつもの短冊の重みで茎をヘナリとしならせている。 その姿は、大抵毎日、日暮れから晩にかけてあちこちを歩いてる、 疲れて項垂れたおっさんどもとどこか