- 公開日 :
- 2012年02月14日 20時00分
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 20:38:47.48 ID:r7gPq1G00
「ねえねえ、どうするどうする?」
「やだー。私、お父さんにしか作らないよ?」
「えー!」
なぜだかこの時期、小学校の様子がとてもかしましくなる。
その要因は主に女の子。けれど、なんだか男子も様子が変だ。
休み時間中、女の子たちは固まってきゃっきゃとお話中。
男子は男子で、きょろきょろそわそわ、まったく落ち着きがない。
「そういえば、去年も少しだけ様子がおかしかったような……」
なんだっただろうか。去年のことだというのに、アコにはよく思い出せなかった。
たぶん、この1年弱が、あまりにも密度の濃い期間だったからだろう。
「ねえ、奏太。また商店街でイベントでもあるの?」
「んあ? うーん、べつにないと思うけどなぁ」
気になって問いかける先は、いつもの相手。
たぶん一番の友達の、南野奏太だ。
「っていうか、何で?」
「だって、なんかみんな騒々しいから……」
「ん? ……ああ」