- 公開日 :
- 2026年09月19日 21時00分
1: 名無しで叶える物語◆M9CkJkbr★ 2026/08/07(金) 07:51:36 ID:???00
菜々「……お母さん。玄関の前に、知らない女子高校生がいるのですが」
残業を終えて帰宅すると、部屋の前に大きなキャリーケースを持った少女が立っていた。
母『知らない子ではないわよ。せつ菜ちゃん』
菜々「名前を聞いても分かりません」
母『あなたのいとこ』
菜々「私に、こんなに目立ついとこがいましたか?」
せつ菜「優木せつ菜です! 今日からよろしくお願いします!」
声が大きい。
電話越しの母にも、はっきり聞こえたはずだ。
菜々「今日からとは、どういう意味ですか?」
母『しばらく、あなたの家から学校に通うことになったの。せつ菜ちゃんのご両親とは話がついているから』
菜々「私とは話がついていません」
母『今、話したでしょう』
菜々「一方的に伝えられただけです」
母『部屋は余っているのでしょう?』
菜々「物置として使っています」
母『片づけなさい。それに、あなた一人だと、どうせろくな食事をしていないでしょう』
菜々「失礼ですね。昨日は自炊しました」
母『何を作ったの?』
菜々「カレーです」
母『珍しいわね』
菜々「レトルトカレーに、冷蔵庫に残っていた野菜を加えました」
母『何の野菜?』
菜々「レタスです」
電話の向こうが静かになった。
何がおかしいのだろう。
生野菜も一緒に取れて、効率的だと思ったのだが。
母『せつ菜ちゃん』
せつ菜「はい!」
母『この子の面倒を見てあげて』
菜々「立場が逆ではありませんか?」
通話が切れた。
菜々「……」